フォルクスワーゲン、F1参入へ? アストンマーチン「もしそうなら、我々は歓迎する」
アストンマーチンの会長であるローレンス・ストロールは、次世代パワーユニットに関する議論が続く中、フォルクスワーゲン・グループがF1に参入するなら「歓迎する」と語った。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
アストンマーチンの会長であるローレンス・ストロールは、次世代のパワーユニットが導入される2025年シーズンにフォルクスワーゲン・グループがF1に参入することになれば、それを歓迎すると語った。
2014年シーズンから導入されたV6ターボエンジン+運動&熱エネルギー回生システムのいわゆるパワーユニットは、2024年シーズンで役目を終えることになり、2025年シーズンから新たな規格のパワーユニットが導入されることになっている。
現在、この新たなパワーユニットの規格についての議論が進められており、今月初めにはオーストリアで、そのための会議も行なわれた。
この会議には、既存のパワーユニットメーカーであるフェラーリ、メルセデス、ルノー、レッドブルのほか、アウディとポルシェの関係者も参加。このアウディとポルシェは同じフォルクスワーゲン・グループのブランド。つまり同グループがF1に関心を示していることが明らかになったわけだ。
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリはこの会議を「正しい方向への良い一歩だった」語っており、その議論は概ね前向きだったと考えられている。
アストンマーチンは今季、メルセデス製のパワーユニットを動力源として使っている。しかし同チームのCEOであるローレンス・ストロールは、新たなメーカーが参入することはF1を強化することに繋がるため、歓迎すべき動きだと語った。
「私は確かに、フォルクスワーゲン・グループの参入を歓迎するし、それを受け入れるだろう」
ストロールCEOはいくつかのメディアを対象とした取材で、そう語った。
「そのことは、このスポーツの強さを見せてくれると思う。このスポーツに参加しているグループが強いほど、ファンやチームオーナー、そしてFOMやFIAなど、関係する全ての人にとってより良いモノになるだろう」
「彼らは、ひとつかふたつのブランドでF1に戻ってくることについての議論に、かなり夢中になっていることを知っている。彼らがこのスポーツに参加することになれば、私は非常に興奮するし、支持するだろう」
「そうなれば、素晴らしいことになると思う」
今季限りでホンダがF1の活動を終了させることを受け、F1は安価で持続可能なパワーユニットの導入に熱心に取り組んでいる。そして中でも、e燃料の採用に重点をおいている。
現在ウイリアムズのCEOを務めるヨースト・カピトは、かつてフォルクスワーゲンでモータースポーツ・ディレクターを務めていた経験がある。そのカピトCEOは、F1が市販車業界と同じ方向に向けて進むためには、重要な変化が必要だと語った。
「自動車産業がどこに向かっているのかを見ると、それは二酸化炭素に関する議論の問題だ」
そうカピトCEOは語った。
「F1も、2025年から二酸化炭素排出量をゼロにしなければならないと確信している。しかしそのためには、完全電動にするだけではなく、他にも多くの技術的な選択肢がある。中でもe燃料は、調査し、検討しなければならないモノであり、ハイブリッドシステムと組み合わせることも考えなければいけない」
「私の考えでは、これらのシステムとテクノロジーには、自動車産業の未来がある。レギュレーションもその方向に向けて進むべきだと思う。しかし、全ての可能性も調査する必要があるだろう」
「従って、自動車メーカーが議論に参加することは正しいのだ。そして、新たなレギュレーションは、彼らを惹きつけるモノでなければいけない。そうでなければ、彼らが参入することはないだろう」
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