F1 ベルギーGP

調子落とすアストンマーチンF1、その原因は「間違った空力パーツ選択」にアリと説明

アストンマーチンはここ数戦での厳しい戦いについて、開発とセットアップでの「間違った選択」が原因だと結論づけている。

Jonathan Noble

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公開日時: 2023/07/28 7:59

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Lance Stroll, Aston Martin AMR23

 アストンマーチンは、ここ数週間のマシン開発とセットアップでの「間違った選択」が、低調なシーズン中盤を招いたと考えている。

 昨年はコンストラクターズランキング7位に終わったアストンマーチンだが、今季は開幕からのスタートダッシュに成功。開幕8戦で6回の表彰台を獲得した。

 しかし第9戦カナダGPでフェルナンド・アロンソが2位表彰台を獲得して以降、マクラーレンやメルセデス、フェラーリといった他チームが成長を遂げたことで、アストンマーチンは相対的に後れを取ることとなった。

 また、シーズン序盤で見せていた低速コーナーでのアストンマーチンAMR23の強みも翳りを見せており、低速サーキットでもレッドブルに迫ることはできなくなった。

 第12戦ハンガリーGPの週末、アロンソはイギリスGPから投入された新しい構造のタイヤによる影響を指摘していたが、アストンマーチン上層部はそれに懐疑的だ。

 今週末に行なわれる第13戦ベルギーGPを前に、チーム代表のマイク・クラックは、マシンのアップデートとセットアップ変更の組み合わせがAMR23にいくつかの“副作用”もたらしたというのがチームの結論だと語った。

「マシン開発のプロセスは非常に複雑だ」とクラック代表は言う。

「何かひとつを変えて、他の全てが問題ないということはない。変更を加えた時は常に副作用がある」

「そして次のことを検討する必要がある。例えば、ダウンフォースは大きくなるが、性質の異なるパーツを使うのか、あるいはその逆なのか……1〜2回の状況において、我々は正しい選択をできなかったと考えている」

 クラック曰く、チームがここ数戦で間違った道に進んでしまったのではないかと疑念を抱いていたが、疑念が確信に変わったのはハンガリーGPの後だという。

「前にも見られたことだが、ハンガリーがパズルの最後のピースだったと思う」とクラック代表は言う。

「我々がもう少し競争力を発揮できるサーキットだと思っていたが、そうではなかった。それが、我々が正しい方向に進めていないと裏付ける最後のデータだった」

Mike Krack, Team Principal, Aston Martin F1 Team

Mike Krack, Team Principal, Aston Martin F1 Team

Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images

 そしてクラック代表は、シルバーストンにあるアストンマーチンのファクトリーでは現在、問題対策に向けたアップデート開発が進められていると説明する。彼は今後数戦で投入される新パーツによってチームが一歩前進することを期待しており、解決策を見出すことに楽観的な姿勢だ。

「我々は非常に自信を持っている」とクラック代表は言う。

「何が問題であるのかを特定し、確信を得るまでに数レース要した。あるレースに出れば問題があり、他のレースに出れば少し違ってくるから、分からないのだ」

「方向性を決める前に、常に少し待ってみる必要がある。アップデートとして、ただマシンにパーツを投入することもできる。でも、これは我々がやりたいことではない」

 なおクラック代表は、タイヤ構造の変化が競争力低下の決定的な要因ではないと明言している。

「それは簡単な言い訳だろう?」とクラック代表は言う。

「タイヤに少し違いはあるが、彼ら(ピレリ)は安全性のためにあれを投入した。そしてその観点から言っても、誰もがこのタイヤを使う必要があるし、誰にとっても同じ状況だ」

「だから、これを競争力の言い訳にしてはいけないと思う。この先も同じタイヤを使わなければいけないのだからね。だから、タイヤについてできるだけ多くを学び、次へ進むことが重要なのだ」

 

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