フェルスタッペン? いつだって大歓迎さ! アストンマーティン、ニューウェイ加入が多くの可能性をもたらすと期待
アストンマーティンは、エイドリアン・ニューウェイの加入により、チームにはマックス・フェルスタッペンをはじめとする他の優秀な才能が加わる可能性があると考えている。
Fernando Alonso, Aston Martin F1 Team, 2nd position, Adrian Newey, Chief Technology Officer, Red Bull Racing, and Max Verstappen, Red Bull Racing, 1st position, on the podium
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
先日、エイドリアン・ニューウェイをテクニカル・マネージング・パートナーとして迎え入れることを発表したアストンマーティン。チーム代表のマイク・クラックは、このことが将来的にマックス・フェルスタッペンが加入する可能性に繋がると感じている。
マシンデザイナーとしてこれまで数多の実績を残してきたニューウェイは現在レッドブルに籍は残しているものの、F1関連の業務からは既に離れており、2025年3月にアストンマーティンでの仕事を開始する予定だ。その年俸は3000万ポンド(約55億円)とも言われており、新レギュレーションとなる2026年に向けたマシン開発に携わることになる。
チームのドライバーは来季も、2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソと、チームオーナーの息子であるランス・ストロールで変わりはない。しかしながらクラック代表は、フェルスタッペンのようなドライバーの将来的な加入を歓迎する姿勢をとっている。
「マックス・フェルスタッペンはいつだって大歓迎だ。これはどのチームもそうだと思う」
「それ(ニューウェイの加入)は誰にとっても変化をもたらすと思う。もはやかつてのような弱小チームではない……パートナーに対しても、ドライバーに対しても全く異なるアプローチを取ることになる。だから将来に向けては多くの扉が開かれると思う」
また、かつてウイリアムズ、ジョーダン、トヨタでF1を戦ったラルフ・シューマッハーは、フェルスタッペンがレッドブルからの脱出を模索するのであれば、アストンマーティンが魅力的な選択肢になり得るとクラックの意見に同調した。
2021年から3年連続でワールドタイトルを獲得しており、4連覇も視野に入っているフェルスタッペン。しかし現在はマクラーレン、フェラーリ、メルセデスがレッドブルを凌駕するパフォーマンスを見せ始めているため、そのことに対する不満を漏らしている。
さらにフェルスタッペンは、今季序盤に浮上したクリスチャン・ホーナー代表の個人的な疑惑や、チーム内でのお家騒動などに巻き込まれたこともあった。そういった背景もあり、フェルスタッペンがニューウェイの移籍に伴ってチームを移る可能性は十分に考えられる。
シューマッハーはmotorsport.comの姉妹媒体である『Formel1.de』に対して次のように語った。
「マックス・フェルスタッペン、そして特に彼の父親(ヨス)とマネジメント陣は勝ちたいと思っている。彼らは世界選手権のタイトル争いをしたいんだ」
「エイドリアン・ニューウェイは彼らにとってよく知る人物だし、(2026年からアストンマーティンにパワーユニットを供給する)ホンダもそうだ。彼が正式に仕事を開始するのは来年からになるが、アストンマーティンが来年にもいきなり飛躍的な進歩を遂げることは、どう考えても間違いないと言える。なんなら今年の終わりにも良くなっている可能性すらある」
「エイドリアンは成功に恵まれてきたが、彼が成功を保証することでも知られている。それが今の彼の目標に違いないし、そのために必要なものはすべてアストンマーティンにある」
「彼は快適に仕事をして、なおかつ絶対的な信頼を得なければならない。彼はただモータースポーツをやりたいだけなんだ。彼の周りには、速いクルマを作り、レースに勝つというただひとつの目標の持つ熱狂的な人たちがいる」
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