F1 カナダGP
2026年に向けてやることが多すぎる! アストンマーティンF1、来季新車開発は「氷山の一角に過ぎない」
アストンマーティンによると、チームは大改革を遂げており、2026年のF1マシン開発はその「氷山の一角」に過ぎないという。

Filip Cleeren
公開日時: 2025/06/12 22:43
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images via Getty Images
アストンマーティンF1のエグゼクティブ・テクニカルディレクターを務めるボブ・ベルが、チームの変革について語った。
アストンマーティンはレギュレーションが大きく変わる2026年シーズンを前に、シルバーストンの拠点で最先端風洞の稼働をスタートさせ、パワーユニットサプライヤーの変更(メルセデス→ホンダ)や重要なパーツの内製化に向けた準備などを進めている。
さらに、チームにはマシンデザイナー界の鬼才であるエイドリアン・ニューウェイが加入。チームオーナーのローレンス・ストロールは、F1が新たな時代に突入する中で世界タイトルを獲得するという野望を持っており、これらの新たなツールと貴重な人材によって一歩前進するのではないかと考えられている。
しかし、かつてルノーで活躍したベルは、こうした投資を結果に繋げることは一朝一夕にはできないとして、その理由を次のように説明する。
「我々の現在の状況を考えると、2026年のレギュレーション変更はアストンマーティンにとって他のチーム以上に大きな挑戦かもしれない。2026年に向けて準備を整えるために、多くのピースを組み合わせる必要がある」
「我々はほとんど新しいチームだ。2021年にアストンマーティンがF1に復帰した当初の姿とは見違えるほどだ。スタッフ数も大幅に増加し、ワークスチームへの移行も進めている。そして、これらの最先端の新施設も導入された……ただそれらをすべて稼働させる必要がある」
「これらの設備は洗練され、最適化され、完全にデバッグされなければならない。それには時間と多大な労力が必要だ。ただスイッチを入れてすぐに使える、というわけではないのだ」
こうした洗練のプロセスが、チームが2025年マシンの開発を続けている大きな理由のひとつでもある。今年の成績向上を狙う意味もあるが、それだけでなく、これまで課題だった開発プロセスの精度を高めるための実験でもあるのだ。
アストンマーティンがイモラで持ち込んだアップグレードパッケージは、新旧両方の風洞を使って開発され、それがメルセデスの風洞を借りる最後の機会になったという。その3連戦で得られたデータにより、風洞データとの相関性もさらに高められた。
「つい最近まで我々は、AMRテクノロジーキャンパスから数マイル離れたブラックリーにある、メルセデスの風洞を使っていた。その風洞はかなり以前に建設されたもので、完全にデバッグされ、最適化され、性能を最大限に発揮している」とベルは説明する。
「我々の新しい風洞を短期間でそれに匹敵するレベルに仕上げるのは不可能だ。それと並行して2026年マシンの開発も行なっているのだ」
また、フォースインディア/レーシングポイント時代からメルセデスと組んできたチームは、ホンダを新たなパートナーとすることに伴い、16年ぶりに自社製ギアボックスを開発することになる。
「新たなパッケージの中には、我々自身が製造しなければならない要素がいくつもある。例えばトランスミッションは、2008年以来の自社開発となる」とベルは言う。
「新しいリアサスペンションや、ピット機材、各種ソフトウェアも開発する。現在メルセデスから供給を受けている多くのパーツがなくなり、それらを自分たちで作らなければならない」
「基本的に誰かの機材を使っていては、その相手を上回ることはできない。ワークスチームになる準備を整えるのは非常に大きな仕事であり、同時に大きなチャンスでもある」
「2026年に向けた準備は単に新車を作ることにとどまらない。それは氷山の一角に過ぎない。水面下には膨大な作業が控えている」
関連ニュース:
F1勝てるようになるには時間がかかる……ニューウェイの”挑発”がアストンマーティンの刺激に「間違いだと証明してやる!」
F1アストンマーティンAMR25に巣食う問題の原因とは? アロンソは”DRSに頼らない”オーバーテイク駆使も改善求める
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 あれから30年。ジャン・アレジが生涯唯一のF1優勝を飾った1995年カナダGP
次の記事 活躍中のハジャー、レッドブル昇格の“準備ができていない”と語る「今は毎週末がとても楽しい」

More from
Filip Cleeren

最後尾スタートのアントネッリ、表彰台までリカバリーは難しい? フェラーリが予想以上の難敵か
F1
F1
イタリアGP
6 時間前
最後尾スタートのアントネッリ、表彰台までリカバリーは難しい? フェラーリが予想以上の難敵か

ブリアトーレ、ガスリーのモナコ3位に控訴したマクラーレンが裁判官と「深い繋がりあった」と会見で主張。同席マクラーレン代表は「侮辱的だ」と反論
F1
F1
イタリアGP
13 時間前
ブリアトーレ、ガスリーのモナコ3位に控訴したマクラーレンが裁判官と「深い繋がりあった」と会見で主張。同席マクラーレン代表は「侮辱的だ」と反論

ノリス、3連勝は難しい? イタリアGP初日は苦戦「速いはずだと思っていたコーナーで遅い」
F1
F1
イタリアGP
14 時間前
ノリス、3連勝は難しい? イタリアGP初日は苦戦「速いはずだと思っていたコーナーで遅い」

More from
アストンマーティン

スピードの殿堂モンツァ初日、アストンマーティン・ホンダは苦戦。アロンソは”最高速と振動”が弱点と冷静報告……しかし「正しい方向に進んでいる」
F1
F1
イタリアGP
10 時間前
スピードの殿堂モンツァ初日、アストンマーティン・ホンダは苦戦。アロンソは”最高速と振動”が弱点と冷静報告……しかし「正しい方向に進んでいる」

アストンマーティン・ホンダにとって、F1イタリアGPの初日は厳しい結果に。折原エンジニア「ライバルに対して直線スピードが十分ではない」
F1
F1
イタリアGP
23 時間前
アストンマーティン・ホンダにとって、F1イタリアGPの初日は厳しい結果に。折原エンジニア「ライバルに対して直線スピードが十分ではない」

アロンソ、ホンダを100%信頼「日本の施設は世界最高……疑うべきことは何もない。でも前のように5年も待てないよ」
F1
F1
イタリアGP
1 日前
アロンソ、ホンダを100%信頼「日本の施設は世界最高……疑うべきことは何もない。でも前のように5年も待てないよ」
最新ニュース

コンマ5秒失っていた……角田裕毅、マシンの問題に見舞われイタリアGP予選でQ1敗退「でも決勝に向けては、まだチャンスがあると思う」
F1
F1 F1
イタリアGP
1 時間前
コンマ5秒失っていた……角田裕毅、マシンの問題に見舞われイタリアGP予選でQ1敗退「でも決勝に向けては、まだチャンスがあると思う」

ピエール・ガスリーが真っ向勝負で強豪下し、歓喜のキャリア初PP獲得! 角田裕毅はマシンに問題Q1敗退|F1イタリアGP予選
F1
F1 F1
イタリアGP
1 時間前
ピエール・ガスリーが真っ向勝負で強豪下し、歓喜のキャリア初PP獲得! 角田裕毅はマシンに問題Q1敗退|F1イタリアGP予選

F1イタリアGP予選速報|すごい展開! ガスリーがポールポジション。角田裕毅はマシンに問題……悔しいQ1敗退。アストンマーティン・ホンダ最下位
F1
F1 F1
イタリアGP
2 時間前
F1イタリアGP予選速報|すごい展開! ガスリーがポールポジション。角田裕毅はマシンに問題……悔しいQ1敗退。アストンマーティン・ホンダ最下位

デュルクセンが6台抜きで優勝! 3番手スタートの宮田莉朋は9位で入賞ならず|FIA F2モンツァ スプリントレース
FIA F2
F2 FIA F2
モンツァ
3 時間前
デュルクセンが6台抜きで優勝! 3番手スタートの宮田莉朋は9位で入賞ならず|FIA F2モンツァ スプリントレース
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録