F1

アストンマーティンF1、“最多アップデート賞”を受賞……ただ結果伴わず「事前に成功率90%と確信できるようにしなくては」

アストンマーティンのアンディ・コーウェル代表は、新しいパーツをサーキットに持ち込む前にチームはアップデートが機能することを90%確信している必要があると語った。

Jake Boxall-Legge

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公開日時: 2025/01/21 3:19

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Aston Martin AMR24 rear wing detail

Aston Martin AMR24 rear wing detail

写真:: Giorgio Piola

 アストンマーティンは2024年シーズンのF1で“最多アップデート回数”を記録したものの、コース上でのパフォーマンスはそれに伴わず。CEOに加えてチーム代表を兼任することとなったアンディ・コーウェルは、これを受けてチーム内プロセスの改善に取り組む必要があると考えている。

 アストンマーティンは開幕から7戦連続でポイント獲得と、まずまずの状態で2024年シーズンをスタートしたが、エミリア・ロマーニャGPでフロアやフロントウイング、リヤサスペンション、サイドポンツーンなど、一連のアップデートを全面的に行なった結果、マシンのハンドリングがより難しくなってしまった。

 これにより、アストンマーティンはモナコGPからスペインGPにかけて不毛な戦いを強いられることになり、カナダGPで6〜7位という結果を残したことが唯一の救いだった。

 シーズン中のアップデートとその効果は比例しておらず、アストンマーティンは新しいパーツがパフォーマンス面であまりプラスになっていないことが何度も指摘されてきた。

 コーウェル代表は、チームがアプローチを再考し、ファクトリーでさらなる検証作業を行なった上でレース週末を前にアップデートに自信を持つ状態にしておく必要があると語った。

「チーム全体の努力に不足はない。2024年にアップデートの多さで世界チャンピオンになったのは確かだが、そのアップデートはラップタイムに繋がらなかった。このビジネスでは、誰もがラップライムを出すことを望んでいる」

「だからといって、毎回成功させるというわけではない。真の研究開発環境では、成功率20%でも高いという統計を見たことがある」

「20%の成功率を得ることができれば、それに越したことはない。しかしサーキットではなく、AMRテクノロジーキャンパスでそれを実現する必要があるという点が異なる」

「サーキットにアップデートを持ち込む時はいつでも、それがサーキットで機能し、我々の期待に応えられることを少なくとも90%は保証できるよう、テクノロジーキャンパスの全てのツールとプロセスが十分に機能していることを確かめる必要がある」

「それを達成するのは簡単ではないが、我々が目指すべきはそこだ。我々は非常に強力なCFDツールと、このスポーツで最も先進的な風洞を稼働する予定だが、それらはシミュレーションに過ぎない」

「データがサーキットで見られたモノと全く一致しないというリスクは常にある。しかし我々のシミュレーションは確実な舵取りを可能にしてくれるし、90%の確率で正しいというところまで行けると確信している」

「世界選手権でタイトルを取るチームは、そのようなレベルで戦っている。最低でもそれを目指す必要がある」

Lance Stroll, Aston Martin AMR24

Lance Stroll, Aston Martin AMR24

Photo by: Sam Bagnall / Motorsport Images

 また、コーウェル代表は「世界選手権で勝つチームを作ることが我々の目標」と語った。

 F1ではこれまで、勝利への願望に満ちた目標を掲げたチームがいた。例えば、ルノー/アルピーヌは旧経営陣のもと“5ヵ年計画”とそれに続く“100レース計画”のどちらも失敗した。これとは対照的に、コーウェル代表は、タイトル獲得という目標を設定することでチームを成長させ、今後数シーズンにわたってスタッフに納得感を与えることができると考えている。

「旅を始めた時点ではどうすれば達成できるか分からないような目標、つまり時間的にもパフォーマンス的にも不可能だと思われるような目標を設定しても構わない。そうすれば、段階分けしていくことができる」とコーウェル代表は語った。

「誰もが最速のマシンを望んでいるが、それを手に入れる唯一の方法は、本当に自分を伸ばすような、野心的な目標を設定することだ」

「それが我々の目標だ。最速ではないF1マシンを設計・製造する意味はない」

「F1は競争上の創意工夫が全てだ。このスポーツの人々はパイオニアだ。世界王者になるという野望を実現するには、そうでなければならない。それが我々の野望だ」

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