F1 マイアミGP

F1マイアミGP、開催中止を求める地元住民の訴訟が棄却「騒音被害は回避可能で証拠不十分」

F1マイアミGP開催地周辺の地元住民は、グランプリの騒音問題によって聴覚に障害が生じるとして開催中止を求め訴訟を行なったが、地元裁判所により棄却された。

Charles Bradley

Charles Bradley

編集: 2022/04/21 15:30

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Miami track overview

 アメリカ・マイアミの裁判所は、騒音被害を理由にF1第5戦マイアミGPの開催中止を求めていた地元住民の訴訟を棄却した。

 5月6日〜8日にかけて開催が予定されているマイアミGP。現在は初開催に向けてNFLのマイアミ・ドルフィンズの本拠地ハードロック・スタジアムを中心に1周約5.4kmのサーキットが建設されているが、元マイアミデイド郡政委員のベティ・ファーガソン率いる地元住民の一部は、F1が走行する際の騒音は「深刻な混乱と身体的な危害を引き起こす」として、開催について中止を求め訴訟を起こしていた。

 原告の地元住民グループは、F1マシンの走行音は、チェーンソーから発生する騒音と同様の最大97デシベルであり、サーキットから2.5マイル(4km)以内で聞こえると主張していた。

 この訴えに対し地元マイアミの裁判所のアラン・ファイン裁判官は、緊急事態に繋がる可能性があるとする証拠の提出を求め、公聴会を設けた。

 その公聴会では原告側が新たな証拠を提出したが、ファインは聴覚への被害という観点では「いかなる潜在的被害も回避可能」と判断。訴えは棄却され、マイアミGP開催に向けた最後の壁が取り除かれた。

「まず、5月6日より前に仮差し止め処分を行なうつもりはない」とファインは語り、今回の判断に至った理由を挙げた。

「他よりも重要な理由がふたつある」と彼は続ける。

「原告にとっては、この要旨は不公平に見えるかもしれないが、私はいかなる潜在的被害も回避可能だと判断した」

「それに加え、聴覚障害の可能性についてこれまで提出された証拠は、かなり推測に基づいたモノであると私は考えている。それは現在のF1側の騒音情報に基づいておらず、一晩で提出された最新の供述書では、(以前から会場に設置されていた騒音防止用の)バリアを考慮していない」

 またファインは、この訴訟がマイアミGP開催直前だったということも、棄却の判断に影響したという。

「それと並ぶ同格の理由として、差し止め処分による救済を求めるこの訴訟の提起が遅れたことが挙げられる」と彼は語る。

「特別イベントの許可が下りるまで、(開催を)延期させるというのは、法的に妥当とは思えない」

 なおファインは、翌2023年のグランプリ開催に関しての審議の可能性は排除しておらず、2022年のマイアミGP終了後「4〜5ヵ月以内に本格的な証拠審問が行なわれる」

 グランプリ開催に伴う騒音監視は、マイアミ市の契約の一部である覚書に基づく義務として、スタジアム側が実施する。ファインは、測定場所のうち1ヵ所は、住宅地もしくはその近辺に設置されなければならないと命じた。

 

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