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F1解説|これがアウディ流のアプローチ! バーレーンF1テストで激変したサイドポンツーン

F1バーレーン公式テスト初日は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークしたが、話題の中心にいたのはアウディのマシンだった。

Gabriel Bortoleto, Audi F1 Team

 2月11日からバーレーンでスタートした、F1公式プレシーズンテスト。初日の話題の中心は、アウディがお披露目したサイドポンツーンだった。

 バルセロナで行なわれたシェイクダウンでは、アウディR26は実にオーソドックスなマシンに見えた。比較的特徴的だったのはサイドポンツーンで、横長の開口部は他のチームにも見られた処理である一方、サイドポンツーンの後端が比較的高く、サイドポンツーンの上面を流れる気流を下へ導き、ディフューザーの上へと流す”ダウンウォッシュ”の度合いが比較的小さかったのだ。

 他のチームと比べると、ある意味独特の解釈ともいえたのだが、バーレーンでのテスト初日に走行したR26のサイドポンツーンは大きく変貌していた。

 まずサイドポンツーンの開口部はシャシー側面に沿って、縦長のスクエア形状となった。2022年のメルセデスW13のゼロポッドを彷彿とさせる。ミラーの付け根とその下部には、側面衝突吸収構造(カーボン製の筒)の膨らみがあるのが分かる。

 ただその後方でサイドポンツーンは左右に膨らんでおり、気流は傾斜したアンダーカットに沿ってフロアエッジに流れるだろう。膨らんだサイドポンツーン上面には気流が通るチャンネルが設けられている。ここに気流を通し、ディフューザー上面へと流れるダウンウォッシュをサポートするのだろう。

 開口部の配置は、気流の移動距離を短縮するだけでなく、フロントタイヤによって生じた乱流による冷却面への悪影響を避ける役割も担っていると思われる。フロントタイヤから発生する乱流は、開口部を通過する空気を一定に保つことを困難にするのだ。

 入手できる画像や映像から、アウディが開口部の下側で何を行なったかを判断するのは困難である。ピットレーンでR26を観察すると、下側の衝撃吸収構造が引き上げられ、フロアの前端が持ち上げられていることが分かった。

 理論的には、リヤの車高を少し高く設定しハイレーキ、つまりより前傾姿勢のセットアップをしたとしても、フロアへの気流を維持できる可能性がある。

 下の画像は、フロントサスペンションのすぐ後ろ、サイドポンツーンの下部を示しており、空力テスト後に残ったフロービズ塗料の痕跡が見られる。

Photo by: Jake Boxall-Legge

 アウディのフロントウイング周辺には、さらに新しい要素が採用されている。チームは、フロントウイングのアクティブエアロに使用するアクチュエーターをノーズの下ではなく、左右に2基搭載することを選択した。これにより、アクチュエーターハウジングによる干渉を避けてノーズを下げることができる。

 ウイング外側のフットプレートは、渦流を生み出すボーテックストンネルとなっており、フロントタイヤ周りの気流を外側に流す(アウトウォッシュ)ためのフィンもついている。これにより、エンドプレートウイングレットとの相互作用が強化されるはずだ。

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