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F1&MotoGPオーストラリアGP開催中止が正式発表。F1は全23戦維持を主張、MotoGPはポルトガル戦追加へ

2021年シーズンのF1&MotoGPオーストラリアGPの中止が正式に発表された。新型コロナウイルスの防疫対策として、オーストラリアが厳しい入国規制を敷いており、関係者の入国が難しいというのがその理由だ。

The Red Bull Racing garage in the pit lane

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 2021年のF1とMotoGPは、共にシーズン終盤戦にオーストラリアGPの開催を予定していたが、7月6日に両グランプリの開催中止が正式に発表された。

 オーストラリアGPの開催中止には、同国の敷く厳格な入国規制と、保険当局間との協議が失敗に終わったことが背景にある。F1からは関係者を隔離環境に置く“バイオスフィア”というアイデアも提案されていたが、これは失敗に終わっている。

 現在海外からオーストラリアに入国するためには、監視付きの2週間の隔離検疫が求められている。さらに感染力の強い新型コロナウイルスのデルタ株が広がっている影響で、入国者数にも制限が設けられている。F1やMotoGP関係者がホテルでの検疫期間を過ごすことも困難になっているのだ。

 オーストラリア人ですら未だに帰国が叶っていない人がいることを考えると、F1やMotoGPが検疫を回避することはもちろん、ホテルでの隔離検疫を実施することも、商業的な面から言っても難しい状況である。

 AGCP(オーストラリア・グランプリ・コーポレーション)のアンドリュー・ウェスタコットCEOは、今回のグランプリ中止に際して、次のようにコメントしている。

「このニュースが、MotoGPとF1のファンのみなさんにとって聞きたくなかったモノであることは承知している」

「ビクトリア州政府、F1、そしてドルナ・スポーツからの、この困難な時期における柔軟なサポートに感謝したい。また、彼らのこの2つのイベントに対する継続的なコミットメントにも感謝する」

「COVID-19にはまだ課題は存在するが、ファンの皆さんにはどうか安心して欲しい。悲しみも抱いているが、AGCPの素晴らしいスタッフたちは、フィリップ・アイランドでのMotoGPや、新レイアウトとなるアルバート・パークでのF1の次なるエピソードを、ビクトリア州の素晴らしいショーケースにするための決意を抱いている」

 F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは今回の中止発表を受けて、年間23戦という開催数は維持したい考えであることを改めて強調した。

「今年オーストラリアでレースができないことは残念だが、我々は2021年に23レースを開催できると確信しており、オーストラリアGP中止に伴って空いた枠を埋めるために、いくつかのオプションを用意している」

「我々は今後数週間のうちにそれらのオプションについて検討し、議論がまとまったタイミングでさらなる最新情報をお知らせする」

 一方MotoGPについては、オーストラリアGPの開催が中止となったことで、マレーシアGPの開催が10月22〜24日に1週間前倒しされることになった。さらに11月5〜7日にかけては、アルガルヴェ・サーキットでの”アルガルヴェGP”が追加されることも併せて発表された。これで年間19戦の開催が確保されることになる。なおアルガルヴェ・サーキットでは、すでに4月に第3戦ポルトガルGPを開催しており、年間2戦をホストすることになった。

 オーストラリアでは新型コロナウイルスワクチンの接種プログラム開始が遅れているものの、2021年の終わりには十分なワクチン接種数を実現し、入国者の受け入れ規制を緩和できると見込んでいる。そのため2022年こそは、F1やMotoGPといった世界選手権レースが開催できるだろうとの期待が高まっている。

 ただし、これらのイベントをどのようにしてそれぞれのカレンダーに組み込むかについては未だ未知数な部分が多い。

 というのも、これまでF1オーストラリアGPはシーズン前半(南半球の秋)に、MotoGPオーストラリアGPはシーズン後半(南半球の春)に開催されるのが通例であったが、2022年からこの開催時期を入れ替えることが検討されている。これにより、MotoGPオーストラリアGPで問題視されていた”寒さ”という難題が解消されることが期待されているのだ。

 また、当初はF1オーストラリアGPのサポートイベントとしてスーパーカー選手権が行なわれる予定となっていたが、オーストラリアGPの中止によってスーパーカーのメルボルン戦も行なわれないことになった。これでスーパーカーの面々はニュージーランドでのレース後、メルボルンまで機材を空輸する必要がなくなった。ただし放映契約の観点から、メルボルン戦中止によって空いた枠に開催日未定となっているウィントン戦を入れ込む可能性もあり、状況は流動的だ。

 

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