オーストラリアGP、F1は中止の方向も、他のイベントは予定通り開催へ

　マクラーレンのスタッフ1名が新型コロナウイルスに感染していることが発覚したため、中止の可能性が高まっている2020年のF1開幕戦オーストラリアGP。しかし、同グランプリのオーガナイザーは、F1の走行以外のイベントを当初の予定通り開催する方針のようだ。

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　3月12日（木）の夜、F1各チームの代表が集まり議論が行なわれ、オーストラリアGPを中止することに同意したと見られているが、現時点ではまだ正式発表はない。

　しかし金曜日（13日）朝にmotorsport.comがオーストラリア・グランプリ・コーポレーション（AGPC）から入手した声明によれば、F1の走行はキャンセルされる可能性が高いものの、他のイベントはすべて予定通り開催する方向で準備が進められているようだ。

「ゲートは午前8時45分に開き、コース上でのイベントは午前9時10分から予定通り開始される」

「付随するイベント、スポンサー活動、ホスピタリティ・プログラム、ファンイベントなどは、予定通り開催される」

「マクラーレンの棄権によって生じる広範囲の影響については、ひと晩かけた長い議論の後、FIAやF1と共に引き続き議論されている」

「朝まで、主な関係者と継続的な議論が行なわれる。そして、プログラムの変更に関しての最新情報は、可能な限り早く通知されることになる」

　motorsport.comの取材によれば、昨夜マクラーレンが棄権することになったにも関わらず、F1のスタッフにはいつもと同じように振る舞うよう通知があったようだ。

　マクラーレンのドライバーであるランド・ノリスは、12日（木）の夜にSNSを通じて、次のようにコメントした。

「レースすることができないのは残念だ。でも、今最も重要なのは、みんなの健康だ」

「ウイルスの拡散を制限するため、できる限りのことをしている。そして、できる限り人が少ないところにいるようにするのは当然のことだ」

　F1はメルボルンを発ってどこに向かうのか、現時点では不透明な状況だ。しかしながら各F1チームもサーキットに向かい、荷造りの準備を始めようとしているようだ。

　なおmotorsport.comの取材によれば、チームの決定を受け、セバスチャン・ベッテル（フェラーリ）とキミ・ライコネン（アルファロメオ）は、すでにメルボルンを後にしたとみられる。