F1オーストラリアGPのナイトレース開催はあり得るのか? 主催団体トップは「柔軟な思考を持つべき」とコメント
オーストラリア・グランプリ・コーポレーションのアンドリュー・ウェスタコットは、F1オーストラリアGPはナイトレース開催も受け入れるような姿勢であるべきだと語った。
オーストラリア・メルボルンにあるアルバートパーク・サーキットではF1オーストラリアGPが開催されたが、オーストラリア・グランプリ・コーポレーション(AGPC)のアンドリュー・ウェスタコットはSky Sportsの中継にて同GPのナイトレース化について質問を投げかけられ、その可能性について言及した。
今年6月にAGPCのトップから退くウェスタコットは、オーストラリアGPのナイトレース化というアイデアを支持しているわけではないものの、AGPCは今後そういったイベントの革新について柔軟に考える必要があると訴えた。
ウェスタコット曰く、鍵となるのはF1とビクトリア州政府が2037年まで結んでいる長期の開催契約だという。この契約に関しては、昨年6月に2035年までの契約が発表され、その後12月にそれがさらに2年間延長することが発表されていた。
ウェスタコットはナイトレース開催の可能性について、次のように語った。
「AGPCとしては、太陽の下(でレースが開催されること)が望ましい」
「ただ私が言いたいのは、ビクトリア州が発展しているのは主要イベントにおいて革新的だから、ということだ」
「今は15年先の未来を見据えないといけないと考えたからこそ、ビクトリア州政府としては(新しい契約を)確実にすることが重要だとみなしたのだ。それでこそ未来につなげることができる」
「素晴らしいことに我々は1996年からF1とパートナーシップを結んでおり、そういったことは非常に強固な関係の下で行なうことができる。だからその問いの答えは、柔軟な思考を持つべき、ということだと思う」
ナイトレースの開催には賛否両論あるが、多くの視聴者を抱えるヨーロッパの立場で言えば、オーストラリアのような時差のある国でのレースはナイトレースの方がより観戦しやすい時間帯で観られるようになる。ただ照明設備が整っていないサーキットだと、追加のコストがかかってしまう。
オーストラリアGPに関しては近年スタート時間を変更しており、2010年以降は17時や16時台にレースを実施していたが、新型コロナによる開催中止を経て2022年からは現地時間15時(日本時間14時)スタートに戻されている。
日本のF1ファンとしては、今季のレースで昼下がりに決勝がスタートするのはこのオーストラリアGPと日本GP、新規開催のラスベガスGPのみ。レースが見やすい貴重なグランプリとなっている。
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