急きょ中止のオーストラリアGP、チケット払い戻し対応急ぐ。今後は財政問題に直面?
中止となったF1オーストラリアGPのオーガナイザーは、チケット払い戻しについて、ファンに協力を求めた。

新型コロナウイルスの感染者がパドック内で出たことで、3月13日(金)の朝に開催中止が決定されたF1オーストラリアGP。主催者であるオーストラリア・グランプリ・コーポレーション(AGPC)は、数万人以上のチケット払い戻し対応に迫られている。
AGPCは、チケット払い戻し対象者の分類作業を迅速に進めているという。
「私がファンに求めたいのは、チケットに適用される払い戻しについて、協力して欲しいという事だ」
AGPCのアンドリュー・ウェスタコットCEOは、そう述べた。
「我々は、悲しませてしまったファンに対し手を差し伸べたいと思っている」
また、ウェスタコットはグランプリ開催中止の悪影響を受ける可能性があるパートナーや請負業者に同情を表した。
「ヴィクトリア州のエコシステムがなければ、このイベントは実施できないだろう」
「つまりファンだけでなく、600人のサプライヤー、週末イベントに参加してくれる1万2000人のスタッフ、AGPCの180人のスタッフとそれぞれの家族も悲しみ、失望している」
チケット払い戻しや業者への支払いによって、F1やAGPC、ヴィクトリア州政府は、財政面で複雑なシナリオに直面することになる。
ウェスタコットによると、開催中止によるコストをどこが負担するのかについての議論は、今後数日〜数週間の間に、関係者間で行なわれるという。
「こうした性質のイベント中止は、多くの影響を残す。その一部が、契約と財政の問題だ」
「我々は今回の発表後、数日および数週間のうちに商業権利保有者と協力し、契約上適切な措置について検討していく」
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