ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】
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ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】

【F1メカ解説】オーストリアGPピットレーン直送便:22年新マシンにリソース集中も、各チームアップデート投入

レッドブルリンクでのF1”2連戦”。その2戦目となるオーストリアGPの木曜日に、ピットレーンで撮影されたマシンのディテール写真を一挙公開。

【F1メカ解説】オーストリアGPピットレーン直送便:22年新マシンにリソース集中も、各チームアップデート投入
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写真左右の矢印をクリックすると、別の写真をご覧いただけます。

レッドブルRB16Bリヤビュー
レッドブルRB16Bリヤビュー
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縁が鋸のようなギザギザの形状になった新しいディフューザー、リヤウイングのステーと一体に構成された排気管およびウェイストゲートパイプ、低ドラッグ仕様の両端が持ち上がったリヤウイングメインプレーンなどを一度に確認できる。

写真:: Uncredited

メルセデスW12リヤブレーキドラム
メルセデスW12リヤブレーキドラム
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メルセデスW12のリヤブレーキドラムは、上半分にスリットが開けられている。これにより、リヤタイヤの温度を管理するのに役立てているのだろう。

写真:: Uncredited

アストンマーチンAMR21
アストンマーチンAMR21
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アストンマーチンは、サイドポンツーン上の空気の流れを改善しようとしているようだ。このサイドポンツーンの前に取り付けられているウイングには、ふたつのボーテックス・ジェネレータ(矢印の部分。空気の渦を発生させる装置)が追加された。

写真:: Giorgio Piola

アストンマーチンAMR21
アストンマーチンAMR21
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アストンマーチンAMR21を別角度から。サイドポンツーン前のウイングに取り付けられたボーテックス・ジェネレータは、外向きに取り付けられているのが分かる。

写真:: Giorgio Piola

レッドブルRB16B リヤエンドのディテール
レッドブルRB16B リヤエンドのディテール
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4重のようになっているレッドブルRB16Bのディフューザー。そのうち内側から2番目と3番目のエレメントの外側には、びっしりと鋸のようなギザギザが付けられている。このディフューザーは先日行なわれたシュタイアーマルクGPの際にひとつだけ用意され、マックス・フェルスタッペンのマシンに取り付けられた。

写真:: Uncredited

レッドブルRB16Bリヤエンドのディテール
レッドブルRB16Bリヤエンドのディテール
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ディフューザーの中央部、リヤのクラッシャブルストラクチャーの下には、小さなフィンが並んでいる。これもボーテックス・ジェネレーターで、他のチームでも多く採用されている。

写真:: Uncredited

アストンマーチンAMR21フロントウイング
アストンマーチンAMR21フロントウイング
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フロントウイングを後方から撮影できた1枚。フロントタイヤ周辺および後方に向け、どのような形で気流を方向づけしているかが想像できる。

写真:: Uncredited

アストンマーチンAMR21フロントウイング
アストンマーチンAMR21フロントウイング
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翼端板の下部に注目していただきたい。アストンマーチンは翼端板の内側にもフットプレートを取り付け、気流を制御しようとしているようだ。

写真:: Uncredited

フェラーリSF21フロントウイング
フェラーリSF21フロントウイング
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こちらの写真では、フェラーリSF21のフロントウイング、その下面を見ることができる。特にノーズ下の形状に注目。ノーズ先端を通った気流をノーズの中心部に寄せようとすべく、ケープ先端の両端部分が、ガイドしている。左右から集められた気流が合流する地点には、Sダクト用の開口部が設けられている。

写真:: Uncredited

フェラーリSF21フロア
フェラーリSF21フロア
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フェラーリがオーストリアGPに持ち込んでいる新しいフロア。その中腹には逆L字型のフィンが3つ取り付けられている。これは、今後のレースに向けたセットアップを評価するためのモノだろう。

写真:: Uncredited

メルセデスW12フロントブレーキ
メルセデスW12フロントブレーキ
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ドラムカバーが取り付けられる前のメルセデスW12のフロントブレーキ。ブレーキダクトから取り入れた空気が、どのように各所に導かれているか、そのパイプ構成がよく分かる。

写真:: Uncredited

レッドブルRB16Bフロントブレーキドラム
レッドブルRB16Bフロントブレーキドラム
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レッドブルのフロントブレーキ。白く塗られた部分は他よりも外周が短くなっており、その隙間からホイールリムの内側に向けて空気を噴き出している。

写真:: Uncredited

フェラーリSF21バージボードエリア
フェラーリSF21バージボードエリア
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フェラーリSF21のバージボードの集合と、サイドポッド・ディフレクター。実に複雑な構成となっており、サイドポンツーン内部やその側面に流す気流を、それぞれ制御している。

写真:: Uncredited

フェラーリSF21バージボード
フェラーリSF21バージボード
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そのフェラーリSF21のバージボードのフットプレートには、小さなフィンが無数に立てられている。

写真:: Uncredited

フェラーリSF21バージボード
フェラーリSF21バージボード
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フェラーリのバージボードには、垂直方向のブーメラン状のフィンが2枚存在。それが車体の両端部分で直角に折れ曲がり、ボックス形状を形成している。なおそのブーメラン状のウイングの後側のエレメントはさらに後方に伸び、ブラインドカーテンのようなディフレクターの一部を構成している。

写真:: Uncredited

アルピーヌA521ディフューザー
アルピーヌA521ディフューザー
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非常に細かく成形された、アルピーヌA521のディフューザー端と、リヤウイング翼端板から吊り下げられたストレーキを観察できる。

写真:: Uncredited

メルセデスW12リヤウイング
メルセデスW12リヤウイング
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メルセデスがオーストリアGPに持ち込んでいるリヤウイングとTウイング。リヤウイングは中央部分が少し上方に跳ね上げられており、空気抵抗を若干減らした仕様であることが想像できる。

写真:: Uncredited

メルセデスW12フロントウイング翼端板
メルセデスW12フロントウイング翼端板
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フロントウイング翼端板には、下方に気流を向けるためのカナードが取り付けられている。なおこのカナードにはスリットが入っていて、翼端板内部に作業を加える際に、半分が取り外せるようになっている。この翼端板には、赤外線カメラの機構が内蔵されているのだ。

写真:: Uncredited

アストンマーチンAMR21ノーズ背面
アストンマーチンAMR21ノーズ背面
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アストンマーチンのノーズコーンを後方から。その下部の後端は、あたかも船の後部のような形でキールが存在している。

写真:: Uncredited

アストンマーチンAMR21リヤウイング翼端板
アストンマーチンAMR21リヤウイング翼端板
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アストンマーチンAMR21のリヤウイング翼端板。メルセデスが採用するものによく似た機構が多く存在する。ただ、気流を上方に向けるためのストレーキが多数存在しているのが興味深い。

写真:: Uncredited

レッドブルRB16Bリヤウイング翼端板
レッドブルRB16Bリヤウイング翼端板
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フランスGPではシンプルな形状のリヤウイング翼端板を投入したレッドブル。しかしレッドブルリンクには、またしても複雑な形状になった翼端板を持ち込んでいる。

写真:: Uncredited

アルファタウリAT02エンジンカウル内
アルファタウリAT02エンジンカウル内
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サイドポンツーンのカバー、そしてエンジンカウルのカバーが外されたアルファタウリAT02。パワーユニット上部、そしてサイドポンツーンの内部にラジエターが配置されているのを確認できる。

写真:: Giorgio Piola

フェラーリSF21フロントブレーキダクト
フェラーリSF21フロントブレーキダクト
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フェラーリのフロントブレーキドラムは、非常に複雑な形状をしている。これによりドラムとホイールリムの間に空洞を生み出し、これによってタイヤの温度管理、そして空力効果向上に寄与するようになっている。その気流を制御するため、いくつかのストレーキが設けられているのも分かる。

写真:: Giorgio Piola

メルセデスW12のケープ
メルセデスW12のケープ
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メルセデスW12のサイドビュー。ノーズ下に注目。ケープの後端がどのような形状になっているかを確認できる。

写真:: Uncredited

レッドブルRB16Bリヤウイング
レッドブルRB16Bリヤウイング
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レッドブルRB16Bのリヤウイング。実に肉太なステーと、それに取り付けられたDRSポッドを観察できる。

写真:: Uncredited

レッドブルRB16B フロア上のフィン
レッドブルRB16B フロア上のフィン
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レッドブルはフロアの端に前後方向に長いフィンが取り付けられ、それらは金具で固定されている。またその前半分には5枚の外向きの逆L字のフィンも取り付けられ、フロアとサイドポンツーンの間を流れる気流を制御している。

写真:: Uncredited

レッドブルRB16Bバージボードエリア
レッドブルRB16Bバージボードエリア
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レッドブルRB16Bのバージボードとサイドポンツーン・ディフレクター。レッドブルも地面と水平のブーメラン状のウイングが存在するが、その後方には細かいフィンがびっしりと並んでいるのが分かる。

写真:: Uncredited

メルセデスW12フロア
メルセデスW12フロア
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メルセデスは、フロアのディフレクター直後の部分の形状に波型を採用している。

写真:: Uncredited

メルセデスW12フロア
メルセデスW12フロア
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メルセデスは、フロアのリヤタイヤ直前の位置に、4枚のフィンを立て、それを地面と水平の板状のパーツで繋いでいる。

写真:: Uncredited

アルピーヌA521 2種類のフロントウイング
アルピーヌA521 2種類のフロントウイング
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アルピーヌがオーストリアGPに持ち込んだ2種類のフロントウイング。フラップの形状が上下で異なっているのが分かる。

写真:: Uncredited

フェラーリSF21 コクピット前方のフィン
フェラーリSF21 コクピット前方のフィン
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フェラーリSF21のコクピット前、フロントサスペンション取り付け部の上方に取り付けられている4枚のフィン。ノーズの形状に応じて、高さが変えられているのが分かる、これはフェラーリがシーズン序盤から使っているモノ。オンボードカメラで見るとあたかもカニのように見えるが、横からでは全くカニには見えない。

写真:: Uncredited

 

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