
オーストリアGPでタイヤのブリスターに悩まされたカルロス・サインツJr.は、ルノーはタイヤに対する問題の解決策を見つけなければならないと考えている。








今季のルノーは、ここまで62ポイントを獲得。コンストラクターズランキングで4位につける好調ぶりを見せている。しかし、今季マシンR.S.18はタイヤに厳しい傾向があり、オーストリアGPで大いに苦しんだ。そしてチームは、今季初のノーポイントでレースを終えた。
中でもカルロス・サインツJr.は、誰よりもタイヤに苦しんだと言っても過言ではない。
15周目にVSCが宣言された際にサインツJr.はピットイン。タイヤをウルトラソフトからソフトタイヤに交換した。本来なら、このソフトタイヤでレースを走り切るつもりだったサインツJr.だが、ひどいブリスターに苦しみ、わずか19周を走っただけで予定外のピットイン……その後スーパーソフトタイヤに履き替え、チェッカーを受けた。結局、最終順位は12位だった。
「残念なことに、スーパーソフト以外のタイヤはどちらも、5周走ったところでブリスターが発生した」
サインツJr.はそうmotorsport.comに対して語った。
「僕らはハースやフォースインディアの後ろを走っていた。中団グループの中では、最も速いマシンのひとつのように見えたんだ。それでソフトに交換したら、5周でパフォーマンスを失ってしまった」
「こういうことは、もう二度と起きてはいけない。分析する必要があることだ。今日のマシンは、70周のうち55周でほとんどドライブできないようなモノだった」
「至る所で振動していたから、ブレーキングポイントを見極めることができなかったし、ターンインすることもできなかった。それは分析して、理解する必要があることだ」
サインツJr.は、できる限りタイヤを労わろうとしていたと語る。
「僕は金曜日よりも大事にマシンを扱った。でも、違いはほとんどなかった。この路面温度と僕らのマシンで、基本的なモノでなければならなかった」
「もし週末の間にバランスを取ることができれば、フォースインディアの前、ハースの後ろでレースを終えられていたはずだ」
「しかし、僕らにはグリップはなかったし、プッシュし続けることができる見通しはなかった。ただ、1日走っていただけだ」
「シルバーストンまでに、今回のことを整理するチャンスがあると思う。今年のマシンは、タイヤに非常に厳しいんだ」
「今日は限界や欠点が、他チームに比べて際立っていた」
ルノーのチーム代表であるシリル・アビテブールは、イギリスGPまでに今回の問題に対処しなければならないと認めた。
「それは大きな驚きだった。金曜日の時点では、それを確認できるようなことは何もなかった」
アビテブールはそうmotorsport.comに対して語った。
「金曜日は、日曜日とは気温も路面温度も大きく異なっていた。それが問題の大半だと思う」
「しかし我々は、シーズンが始まって以来、残念ながら少しタイヤに厳しいマシンを持っている。今日もそれを見ることができた」
「これはエネルギーを多く使い、そして長く速いコーナーがあるサーキットで再び起きる可能性がある。シルバーストンはそれにあたると考えている」
「だからこれは、今週末最初に着手しなければいけないことになるだろう」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | オーストリアGP |
ロケーション | レッドブルリンク |
ドライバー | カルロス サインツ Jr. 発売中 |
チーム | ルノーF1チーム |
執筆者 | Adam Cooper |