あの容貌、音、そして強さに惚れた。ニッポンのファンが選ぶセナのベストマシン
日本では“音速の貴公子”の名で親しまれ、1994年サンマリノGPでの事故でこの世を去ったアイルトン・セナ。彼が約10年にわたるF1キャリアで操ってきた美しきマシンたちは、今も多くの人々に愛されている。今回はTwitterにて募集した『読者が考えるセナのベストマシン』をランキング形式で紹介する。
写真:: LAT Images
■9位タイ:トールマンTG184(2票/1984年)
セナ戦績:ポールポジション0回(最高位3番手)、優勝0回(最高位2位)
セナがデビューイヤーである1984年にドライブしたトールマンのマシン。ハート直4ターボエンジンを搭載した。セナは決して戦闘力が高いとは言えないこのマシンで奮闘し、モナコGP2位を含む3度の表彰台を獲得した。
読者の声
「セナの強さを際立たせたマシン」
■9位タイ:ロータス98T(2票/1986年)
セナ戦績:ポールポジション8回、優勝2回
F1デビュー3年目、1986年にセナがドライブしたマシン。ブラック&ゴールドのカラーリングが印象的なマシンだが、セナはこの年コンスタントに上位に入る活躍で、タイトル候補の一角として存在感を見せた。
■8位:ロータス99T(3票/1987年)
セナ戦績:ポールポジション1回、優勝2回
セナが1987年シーズンを戦った、“キャメル・イエロー”のロータス99T。アクティブサスペンションを搭載した意欲作で、ホンダのV6ターボエンジンを搭載。セナは2勝を挙げてランキング3位となった。
読者の声
「ロータス99Tはアクティブサスがマッチした市街地コースでは強さを発揮しました。セナ初めてのホンダ車でしたね」
■7位:ロータス97T(4票/1985年)
セナ戦績:ポールポジション7回、優勝2回
セナがロータス加入1年目の1985年シーズンを戦ったマシン。初優勝・初ポールポジションもこのマシンによって達成された。
読者の声
「F1初優勝した記念すべきマシン。見た目もcoolでした!」
■5位タイ:マクラーレンMP4/5(6票/1989年)
セナ戦績:ポールポジション13回、優勝6回
1989年にマクラーレンがダブルタイトルを獲得したマシン。この年からターボエンジンが禁止となったことで、マクラーレン・ホンダの優位性は失われるかに思われたが、結果的に圧倒的な速さを見せた。セナはタイトルこそチームメイトのアラン・プロストに奪われたが、予選では16戦中13ポールポジションという圧巻のパフォーマンスだった。
読者の声
「MP4/4よりもMP4/5のほうが好き」
「プロストとの対決の象徴的なマシン」
■5位タイ:マクラーレンMP4/7A(6票/1992年)
セナ戦績:ポールポジション1回、優勝3回
1992年の第3戦ブラジルGPから投入されたマクラーレンMP4/7A。このシーズンはハイテク武装したウイリアムズFW14Bに歯が立たなかったが、モナコGPでのナイジェル・マンセルとの名バトルで印象に残っているファンも多いだろう。またセナがドライブした最後のホンダエンジン搭載車でもある。
読者の声
「とにかくデザインが一番好き。そして独特のV12サウンド『ホンダミュージック』がいい!」
■4位:マクラーレンMP4/5B(7票/1990年)
セナ戦績:ポールポジション10回、優勝6回
1990年に投入され、セナが2度目のドライバーズタイトルを手にしたマシン。フェラーリに移籍したプロストとの熾烈なタイトル争いの決着は、前年と同じく鈴鹿での接触という形となった。
■3位:マクラーレンMP4/8(9票/1993年)
セナ戦績:ポールポジション1回、優勝5回
1993年シーズンを戦ったマクラーレンMP4/8。純粋な速さではウイリアムズFW15Cに及ばなかったものの、ハイテクデバイスを多数搭載したことによりセナが5勝を挙げるなど善戦し、プロストとタイトル争いを繰り広げた。そのフォルムの美しさからもファンの多い1台。
読者の声
「ベストマシンは、ベストでないからこそマクラーレンMP4/8。必ずしも最強ではなく、不利な条件下であるからこそ際立つ」
「見た目がカッコいい!」
■2位:マクラーレンMP4/4(27票/1988年)
セナ戦績:ポールポジション13回、優勝8回
マクラーレン・ホンダとセナの組み合わせが初めてのタイトルを獲得したマシンであり、プロストとのコンビで『16戦15勝』という圧倒的な成績を残したことでも知られるマシン。F1の歴史の中でも最も強力なパッケージのひとつと言える。
読者の声
「16戦15勝の最強マシン。イタリアGPのクラッシュがなければ全勝」
「エイドリアン・ニューウェイ作以外のマシンで最も完璧に近いマシン」
■1位:マクラーレンMP4/6(30票/1991年)
セナ戦績:ポールポジション8回、優勝7回
1991年、セナが3度目のドライバーズタイトルを獲得したマシンである。ホンダV12エンジンが搭載されたMP4/6は、セナが開幕4連勝を飾るなど好調な滑り出しを見せた。後半戦はウイリアムズとの激しい戦いとなるものの、セナは最終戦を待たずしてタイトルを決めた。
読者の声
「綺麗な曲線とホンダV12のサウンド」
「セナの生涯最期のチャンピオンマシン。V12サウンドいいよな」
「理由は単純に初めて知ったF1マシンだから。幼き記憶から変わらぬカッコよさ!」
「フォルムといい、マルボロカラー、ホンダV12、黄色のヘルメットなんて優勝でしょ」
「F1を見始めた年に乗ってたマシン」
「セナの戴冠シーズンの中でも一番クレバーな勝ち方をした年だと思う。何より美しい!」
「V12とセナ足は官能的だった」
「結果的に最後のチャンピオンマシンとなったけど、形、音も最高」
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