バクー決勝:SC2回の大波乱、ハミルトン逆転優勝。レッドブル同士討ち

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バクー決勝:SC2回の大波乱、ハミルトン逆転優勝。レッドブル同士討ち
2018/04/29 15:25

アゼルバイジャンGPの決勝が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが今シーズン初優勝を飾った。

 F1第4戦アゼルバイジャンGPの決勝レースが行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが今シーズン初優勝を飾った。

 気温17度、路面温度26度というコンディションでレースはスタート。まずはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がホールショットを奪い、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)続く。後ろではエステバン・オコン(フォースインディア)が数台をパスして4番手に浮上するが、ターン2の立ち上がりでイン側を走行していたキミ・ライコネン(フェラーリ)と接触しウォールにクラッシュ! さらにその後方ではセルゲイ・シトロキン(ウイリアムズ)も数台のマシンと接触し、マシンを大破させてターン2のランオフエリアでストップしていた。

 またフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)も右の前後のタイヤをパンクさせていた。アロンソは無線で激怒していたが、どうやらストレート上でシロトキンと接触したようだ。コース上にはストップしたマシン以外にも多数のパーツが散乱しており、オープニングラップでセーフティーカー出動と、波乱の幕開けとなった。

 この間にライコネンはピットに入ってフロントウイングを交換し、タイヤも新品のソフトタイヤに履き替えた。アロンソ、ケビン・マグヌッセン(ハース)、マーカス・エリクソン(ザウバー)らもピットインを行いソフトタイヤへ交換していた。

 6周目にレースが再開。ベッテルはここでもトップを堅持し、上位3台の順位は変わらない。5番手のダニエル・リカルド(レッドブル)が前を走るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を狙うも、フェルスタッペンがポジションを守る。リカルドの背後からはウルトラソフトタイヤを履くカルロス・サインツJr.(ルノー)が迫り、リカルドをオーバーテイクしていった。

 その後サインツJr.はタイヤの違いを活かしてフェルスタッペンにも仕掛けていき、ついに9周目にオーバーテイクを完了させて4番手に浮上。後方では同じタイヤを履くチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)もリカルドをパスしている。フェルスタッペンは「バッテリーが充電されない」と無線で伝えており、ヒュルケンベルグにも追い越しを許した。また17番手からスタートしたピエール・ガスリー(トロロッソ)はこの時点で8番手につけている。

 先頭を走るベッテルと2番手のハミルトンとのギャップは4秒前後のまま保たれていたが、ハミルトンはタイヤが厳しい模様。22周目、ついにハミルトンがピットインを行いソフトタイヤに交換した。一方のベッテルは30周目にタイヤ交換へ。ソフトタイヤに履き替えて、2番手でコースに復帰した。ただハミルトンはソフトタイヤでも最後まで走りきれるのかと無線で問い合わせており、依然としてタイヤの状況は厳しいようだ。

 上位3台の後ろではレッドブルのふたりがポジション争いを続けている。1度目のリスタートの後には両者が接触するシーンも見られたが、35周目にはようやくリカルドがフェルスタッペンをオーバーテイクした。そのリカルドは38周目にピットへ入り、ウルトラソフトタイヤへ交換。翌周にはフェルスタッペンもウルトラソフトへ履き替え、リカルドの前でコースに戻った。レッドブルは再びポジションが入れ替わった。

 この2台はタイヤ交換後も激しい争いを続けていたが、40周目にまさかのシーンが飛び込んでくる。同士討ちだ! リカルドはターン1に向けて最初にアウト側、次にイン側とけん制するように仕掛けていく。フェルスタッペンは、それに反応してアウト側に進路を変えた。しかしリカルドがイン側に仕掛けた際も彼はイン側に進路を変えてしまい、2度進路を変えてしまう格好に。最後はインにマシンを振ったリカルドが、フェルスタッペンのマシンの下にフロント部分をめり込ませて追突する形となり、揃って1コーナーアウト側のランオフエリアにすっ飛んで行ってしまった。これで両者リタイアとなった。

 ここで2度目のセーフティカーが出動。この間にピットへ入ったボッタスはウルトラソフトに交換し、首位でコースに戻ることに成功。なおベッテル、ハミルトン、タイヤの厳しさを訴えていたライコネンらもウルトラソフトに交換した。

 さらにセーフティカー出動中に、ロマン・グロージャン(ハース)がタイヤを温めようとウィービングを行っている最中にマシンを滑らせてしまい、単独でクラッシュしてしまった。これによりメディカルカーも出動することになった。

 48周目にリスタートが切られる。残り4周のスプリント対決である。2番手のベッテルはターン1で限界までブレーキングを遅らせてボッタスに仕掛けるが、止まりきれずにコースアウト。ハミルトンとライコネンに先行を許し4番手にポジションを下げてしまった。ベッテルのタイヤにはフラットスポットができてしまい、バイブレーションの症状も出ているようだ。

 さらに50周目、なんと首位のボッタスがコース上に残っていたパーツを踏んで右のリヤタイヤをバーストさせてしまう。ここでハミルトンが首位に浮上しライコネンが2番手、ベッテルをパスしたセルジオ・ペレス(フォースインディア)が3番手に浮上した。

 上位はこのままの順位でレースを終え、ハミルトンが今シーズン初優勝を飾った。ライコネンが2位。ペレスが今シーズン初、2年ぶりの表彰台を獲得した。

 ベッテルは最後までペレスを狙うも4位、サインツJr.が5位に続いた。波乱のレースを生き残り、大きくポジションアップを果たしたルーキーのシャルル・ルクレール(ザウバー)が6位に入り、F1初入賞を飾った。序盤にタイヤのパンクに見舞われたアロンソが7位、昨年ここで表彰台を獲得したランス・ストロール(ウイリアムズ)は8位に。9位はストフェル・バンドーン(マクラーレン)で、10位にはブレンドン・ハートレー(トロロッソ)が入り、ハートレーもF1初入賞を果たした。

 11位以下エリクソン、ガスリー、マグヌッセン、ボッタスと、完走は14台という大波乱のレースとなった。

【リザルト】F1第4戦アゼルバイジャンGP:決勝

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この記事について

シリーズ F1
イベント アゼルバイジャンGP
サブイベント 日曜日 決勝レース
ロケーション Baku City Circuit
記事タイプ レースレポート