F1バーレーンテストで外れた排水溝カバー、開幕戦に向けコンクリートで埋めて対応。幸いにも雨予報はなし
バーレーン・インターナショナル・サーキットでは、F1プレシーズンテストでマシンが何度も吸い上げた排水溝をコンクリートで埋める作業が行なわれた。
バーレーン・インターナショナル・サーキットで行なわれたF1プレシーズンテストでは、サーキットの縁石近くにある排水溝の蓋が何度も外れるというアクシデントが起きた。同じくバーレーンで行なわれるF1開幕戦に向けて、当該箇所はコンクリートで埋められるという処置がされた。
先日のテストでは、強力なダウンフォースとグリップ力を誇るF1マシンが排水溝の上を通ったことで、その蓋が2度外れてしまい、その度にセッションが中断された。そしてFIAはF1バーレーンGPに向けたレースプレビューにおいて、「先週行なわれたプレシーズンテストにおいて起きたインシデントを受けて、排水溝をコンクリートで埋めるなどの修復作業が行なわれた」と明かした。
このようなコンクリートによる作業が可能となったのは、F1バーレーンGPの週末では、先日行なわれたF2やF3のプレシーズンテストのように雨の予報が出ていないためだ。
これにより、ドライバーたちは排水溝カバーが外れるアクシデントが起きたターン11でラインを変更する必要はない。ターン11は高速の左カーブであり、ドライバーたちは通常、ターンイン直前でアウト側の縁石を目一杯使ってコーナーに入っていく。そうすることでコーナリングスピードを高めるだけでなく、進入角度を緩やかにすることでタイヤを労ることにも繋がるのだ。
FIAの声明によると、コンクリートによる補修作業はターン11だけでなく、ターン7周辺でも行なわれたようだ。ターン7は高速で下り坂の左コーナーだが、ドライバーたちはしばしばコーナー出口で縁石を越えてワイドに膨らむ。そこには多くの排水溝があるため、グラウンドエフェクトカーがそこを通過することで影響を受ける恐れがあった。
また、F1レースディレクターのニールス・ウィティヒが発表したイベントノートでは、ドライバーとチームに対するリマインドとして、白線がコースの端を定義すること、そして予選や決勝でトラックリミットを逸脱した場合、スチュワードによって当該ラップタイムが無効とされることが改めて記載されている。バーレーンテストの際にはターン4で白線を超えて走っていたドライバーが多く見られたが、バーレーンGPではそういったラインを通ることはできない。
そしてバーレーンにおいては他にも、最終コーナーで外に膨らむケースもよく見られる。ウィティヒはイベントノートの中で、ターン15(最終コーナー)でトラックリミットを守らなかった場合、当該ラップだけでなくその次のラップタイムも無効とされる旨を通達している。
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