F1メカ解説|2024年のF1ついに開幕! ”隠すの禁止”で各車の秘密が見えてきた?:F1バーレーンGPピットレーン直送便
ついに開幕した2024年のF1。走行に向けて準備が進められている各チームのマシンを激写。さてその勢力図は?
ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】
Analysis provided by Giorgio Piola
開幕戦バーレーンGPを迎えた2024年のF1。テストでは、ガレージの入り口に衝立を置くことが許されたが、グランプリ本番となるとそれは許されず、マシンの”ヒミツ”が丸裸になった。
Red Bull Racing RB20 detail
Photo by: Uncredited
今季もチャンピオン最有力との呼び声が高いレッドブル。過激なデザイン変更が施されたRB20のボディワークを外すと、その内部のコンポーネントがどうレイアウトされているのか、それを見ることができる。
ラジエーターとクーラーはV字型にレイアウトされている。また、ヘイローの付け根に開けられた冷却器用の開口部、そしてそれに続くダクトと、エンジンカウル側面のルーバー状の出口も見える。
Mercedes F1 W15 detail
Photo by: Uncredited
準備が進められているメルセデスW15。フロントブレーキの冷却ダクトと、その後方にはサイドポンツーン内部のラジエーターの配置も見ることができる。
Ferrari SF-24 detail
Photo by: Uncredited
フェラーリSF-24のサイドポンツーン内部。サイドポンツーンの開口部の真下に存在する棒状のパーツが、側面衝撃吸収構造(SIS)であり、非常に低い位置に配置されているのが分かる。ラジエーターのクーラーの上には整流板が取り付けられていて、車体内部の気流を整えている。
McLaren MCL38 detail
Photo by: Uncredited
フロアが取り外されたマクラーレンMCL38。フロア先端を吊り下げるためのビブダンパーがよく見える。後部のボディワークが取り付けられていないため、サイドポンツーンのインレットのサイズと形状をより深く理解することができる。そのサイドポンツーンのインレット前には、ウイング状の整流板が存在。各所でその角度・形状が、細かく調整されている。
Aston Martin AMR24 detail
Photo by: Uncredited
ボディワークが外された、アストンマーティンAMR24。そのインレットには水色のカバーが取り付けられているが、その開口部の面積がいかに小さいかがよく分かる。
Aston Martin AMR24 detail
Photo by: Uncredited
最も外側のドラムカバーが取り付けられていない、アストンマーティンAMR24のフロントサスペンションのアッセンブリ。内部には細かくダクトがレイアウトされており、このダクトを通じて各コンポーネントに気流を効率的に送っている。
Aston Martin AMR24 detail
Photo by: Uncredited
アストンマーティンAMR24のノーズとフロントウイングのアッセンブリ。下に置かれているモノのノーズ先端には、ドライバー冷却用の開口部が設けられている。一方上のモノについては、先端がカバーで隠されている。
Mercedes F1 W15 detail
Photo by: Giorgio Piola
メルセデスW15は、フロントサスペンションのアッパーウイッシュボーンの後方アームの高さを変えられるように設計されている。今回のバーレーンGPでは、この後方アームの高さを高い位置にする初期設定を選んだ。
Red Bull Racing RB20 detail
Photo by: Giorgio Piola
レッドブルRB20に取り付けられるのを待つフロアが、ガレージの床に置かれている。フロアフェンス、車体とパワーユニットを覆う形になる中央のボディ形状、ディフューザーのルーフの形状などを観察できる。チームとしては、隠しておきたい部分のはずだ。
Red Bull Racing RB20 detail
Photo by: Uncredited
レッドブルRB20のフロントのアップライトアッセンブリー。ブレーキディスクで発生する熱の一部をドラムに伝えやすくするために、ディスクフェアリングには窓が開けられている。このブレーキで発生する熱をどう処理するかという点は、タイヤの温度コントロールの観点で非常に重要だ。
Red Bull Racing RB20 detail
Photo by: Uncredited
レッドブルRB20のブレーキダクトには、吸気口と排気口が設けられている。中央付近に前を向いて開けられているのが吸気口、下部の内側を向いて開いているのが排気口である。排気口に続くように、気流を導くガイド状のパーツが設けられている。形状から推測するに、フロントタイヤの後方下に気流を送っているようだ。
Red Bull Racing RB20 detail
Photo by: Uncredited
レッドブルRB20は、モノコック下に大量の空気を導くため、バルクヘッドの下がV字型に削られている。これは、昨年のRB19から引き継がれた特徴だ。ブレーキ液のリザーバーの上にはダクトが存在するが、これはノーズ先端の開口部に接続され、コックピットに座るドライバーを冷やすための気流の流路である。
Red Bull Racing RB20 detail
Photo by: Uncredited
RB20のリヤブレーキのレイアウトは、RB19のそれとよく似ている。しかしチームはディスクフェアリングの形状を再設計。温度のマネジメントを助けるために、コーティングされている。
Red Bull Racing RB20 detail
Photo by: Uncredited
RB20のヘイロー付け根に設けられた開口部。ここから取り入れた気流で、PUとその付属品を冷却しているものと思われる。
Mercedes W15 detail
Photo by: Uncredited
メルセデスW15のカバーを取り外したDRSポッド。
Mercedes W15 detail
Photo by: Uncredited
メカニックがW15の下に潜り込み、車体の準備を行なっている。フロアは既に取り付けられているが、サイドポンツーンのボディワークはまだ未装着であり、冷却のレイアウトやフロアのたわみを防ぐための内部ステー、下部衝撃吸収構造などを観察できる。
Ferrari SF-24 detail
Photo by: Uncredited
フロアが取り付けられる前のフェラーリSF-24のコクピット下。電装部品がどう取り付けられているか、そしてフロアの先端を吊り下げるビブダンパーも観察できる。
Aston Martin AMR24 detail
Photo by: Uncredited
アストンマーティンは、リヤのドラムカバーを二重にしており、内側のドラムにはストレーキが設けられている。これにより、ドラムの中の気流を制御している。これは新しいモノではなく、昨年の段階から使われていたものだが、依然として注目に値する処理だと言えよう。
VCARB RB01 detail
Photo by: Uncredited
RBのVCARB01のフロアフェンス。それぞれのフェンスの形状、高さ、間隔が異なっているのが分かる。
VCARB RB01 detail
Photo by: Uncredited
VCARB01のバルクヘッド下側もV字形状になっている。しかし、レッドブルRB20ほど極端なV字型にはなっていない。
McLaren MCL38 detail
Photo by: Uncredited
マクラーレンは、フラップが単独で存在しているように見えるリヤウイングを備えている。またビームウイングは上下が大きく離れている。さらにリヤウイングのステーは、排気管を跨ぐような格好に下端が二股に分かれている。
McLaren MCL38 detail
Photo by: Giorgio Piola
ボディカウルが取り付けられていないマクラーレンMCL38。ラジエーターとインテークのレイアウトがよく分かる。ラジエーターの上には、気流を導くためのフェンスが設けられている。
Alpine A524 detail
Photo by: Giorgio Piola
アルピーヌA524は、エンジンカウルに20の開口部が設けられたルーバーを投入。冷却効果を最大限に高めたセットアップである。
Alpine A524 detail
Photo by: Giorgio Piola
アルピーヌA524のフロントサスペンション。ライバルと比べると、比較的オーソドックスなスタイルである。
Alpine A524 detail
Photo by: Giorgio Piola
アルピーヌは、A524のエンジンカウルにフィンのないバージョンを採用。そのフィンの代わりに、カウルの背の部分が少し盛り上がり、開口部が設けられている。
Mercedes F1 W15 detail
Photo by: Giorgio Piola
メルセデスW15のエンジンカウル、サイドポンツーンのボディワークが外された姿。インテークとラジエターのレイアウトはもちろん、フロアの剛性を高めるために使われるステーなども見える。さらにはリヤサスペンションの内部構造も確認できる。
McLaren MCL38 detail
Photo by: Giorgio Piola
マクラーレンMCL38のフロントブレーキのキャリパーには、放熱性能を高めるための小さな突起が無数に付けられている。これは昨年に続いてのものだが、効果を最適化するため、微調整が加えられている可能性がある。
Ferrari SF-24 detail
Photo by: Uncredited
フェラーリSF-24のノーズ先端には、NACAダクトが存在。フロントウイングのフラップがまだ取り付けられていない。
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