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ガスリー、バーレーン”超高速オーバル”には、”奇妙で攻撃的”な縁石が存在すると主張

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーによれば、サクヒールGPで使われるバーレーンのレイアウトには、通常は使われない”奇妙”で”攻撃的”な縁石があるという。

Kerbs detail

写真:: Adam Cooper

 2020年のF1第16戦サクヒールGPの舞台は、先週のバーレーンGPと同じバーレーン・インターナショナル・サーキットである。しかしそのレイアウトは、従来のレイアウト(5.412km)よりグッと短くなり、1周3.543km。ラップタイムも1分未満になると予想されている。

 このレイアウトは、F1では初めて使われるもの。そのため多くのドライバーが、このグランプリの準備として、シミュレータで作業をこなしてきた。アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーもそのひとり。ガスリー曰く、これまで使われていなかったセクションは、問題になるかもしれないと考えている。

 新しいレイアウトの印象について尋ねられたガスリーは、motorsport.comに対して次のように語った。

「本当に4つのコーナーしかないように感じるよ」

 ガスリーはそう語った。

「ターン1と最終コーナーは、従来のレイアウトと同じだ。でも、誰もがはるかに低いダウンフォースレベルで走ることになるだろう」

「その中間部分、ターン4は従来と比べればはるかに高速になるし、出口も広くなっている。そして、奇妙な縁石があるシケインが存在する。シミュレータでは、シケインの右カーブのイン側の縁石は、かなり攻撃的だった。攻略するのは簡単じゃないよ」

「でもとても楽しいと思う。”スリップストリーム奪い合い合戦”のようなゲームになると思うね。それを使えるかどうかは、ラップタイムの面で大きな違いを生むことになると思う。そしてレースは、観戦していてもとても面白く、エキサイティングなモノになると思う」

 ガスリーは、短くなると予想されるラップタイムを考えれば、予選で明確な違いを生み出すのは、特に難しいことだろうと考えている。

「テレビでは、多くの不満の声が流されると思う」

 そうガスリーは続ける。

「シンプルなことだよ。1周は54秒とか55秒のラップタイムなんだ。そこに20台のマシンが走る。誰もが、クリーンなアタックをするためには、前のクルマと5秒の差が欲しいと思っている……うまくいくわけがないよね」

「だから全員が満足できるとは思わない。でも、誰にとってもそれは同じ状況になると思う。そしてこの独特のレイアウトとコンディションを最大限活用するためには、最良の妥協点を見つける必要がある」

 ルノーのエステバン・オコンも、縁石が課題になるだろうと同意する。

「その縁石は、コースの他の部分とは大きく異なっている」

 そうオコンは語る。

「その部分の縁石はかなり高いんだ」

「しかもその部分の路面はとてもバンピーになっている。マシンを走らせるのは、明らかに難しくなるだろう。でも大丈夫だ。僕らはそれを攻略する道筋を見つけることになるだろう」

「予選は難しいことになりそうだ。全てのマシンがコース上に出た場合、その間隔は2秒しかない。大変なことになるだろうね。ギャップを見つけたり、綺麗なスリップストリームを得たりするのは、難しいだろうと思う」

 FIAのF1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、縁石に関する懸念をあまり重視していないようだ。

「確かにその縁石は、攻撃的だ。でも、多くのサーキットと同じだよ」

 そうマシはmotorsport.comに対して説明した。

「一部には非常に攻撃的な縁石があり、一部のサーキットにはそういう縁石はない。でも、その間にはコースがあるのはどこでも同じだ。つまり目標は、コースの上を走るということなんだ」

「過去に遡ってみると、ドライバーたちは異なるタイプの縁石、そしてより攻撃的な縁石がある度に、それについて尋ねてきた。それによって、彼らがコース外を走るのを思いとどまらせるのだ」

 

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