日本GPで大クラッシュのベアマン、コラピントの動きに不満隠さず「2日前に『ポジションを守るなら早めに動こう』と話したばかりだった」
オリバー・ベアマンは、F1日本GPでのクラッシュの責任はフランコ・コラピントにあると考えている。
Oliver Bearman, Haas F1 Team, Franco Colapinto, Alpine
写真:: Mark Thompson / Getty Images
F1日本GPで、50Gという大きな衝撃を受ける大クラッシュに見舞われたハースのオリバー・ベアマン。ポッドキャスト番組の『Up to Speed』で、初めて公の場で事故について言及した。
事故が発生したのは、53周のレースの22周目。ベアマンはアルピーヌのフランコ・コラピントの約1秒後方を走行していた。そしてスプーン手前でコラピントがエネルギー回生に入った際、両者の差は一気に縮まり、ベアマンは回避行動をとった結果左側の芝生に乗り、コントロール不能となった。この時の2台の速度差は50km/h近かったという。
スピン状態となったベアマンのマシンはスプーンのバリアに激突。50Gの衝撃を伴う大クラッシュとなって、脱出のために助けが必要だったベアマンは足を引きずっているような仕草も見受けられたが、幸いなことに骨折などの怪我はなかった。
レース当日はメディア対応を行なわなかったベアマンだが、『Up to Speed』の中で初めて事故について語った。
「ポジション争いをしている2台の間にこれほど大きな速度差が生まれるなんて、少なくとも僕の記憶の中では歴史上初めてのことだと思う。これは現行レギュレーションの不幸な副作用だ」
そう語るベアマン。ハースの小松礼雄代表はこのアクシデントでコラピントに責任はないと見解を示していたが、ベアマン自身は200R付近で左側に進路を変えたコラピントの動きを非難した。
「フランコはポジションを守るために、僕の前に動いてきた」
「去年なら限界ギリギリの行為といったところだろう。おそらく速度差は5〜10km/h程度だっただろうから、許容範囲だったかもしれない」
「でも50km/h差もある中で、彼は僕に十分なスペースを残さなかった。僕は大事故になるのを避けるために回避行動を取る必要があった」
El Haas F1 de Bearman después del accidente
Photo by: Kym Illman / Getty Images
「彼が左に動いたのは少しだっだけど、この速度差ではどんな動きも大きな影響を与える。接触しなかったのは運が良かった。もし当たっていたら、もっとひどいことになっていたはずだ」
またベアマンにとっては、このような状況について日本GP前のドライバーズブリーフィングで議論されていたこともあり、コラピントへの動きにはなおさら不満があるようだ。
「金曜日にこの件について話し合っていたから、なおさら腹立たしい」とベアマンは言う。
「ドライバー全員で『お互いにもう少しリスペクトを持とう』『ポジションを守るならもう少し早めに動こう』と話していた。なぜなら今はこれまでにないほど速度差が大きいからだ。それなのに2日後にああいうことが起きた。僕にとっては受け入れられない」
「彼は僕が来ているのを見て動いた。それは去年なら問題なかったけど、今年なら動くのが遅すぎだ。あの速度差で接近している状況で、あのタイミングで動くのは遅いんだ。彼がミラーを見て左に動くのが見えたけど、あれは良くない」
そしてベアマンは、この件についてFIAとともに改善策を講じる必要性を訴えた。
「ドライバー同士でこういう問題を解決し、お互いにもっとリスペクトを持つ必要がある。正直、彼の行動にはかなり不満だった」
「ただ同時に、FIAと一緒に改善できる点もあると思う。こうした大きな速度差を避けるために、僕たちは協力して取り組んでいるところだ」
「というのも、50km/h差というのは通常、クールダウンラップの車とアタックしている車の差に近い。その中でディフェンスのために動かれると、非常に危険なんだ」
「無事で本当に良かったし、完全に問題ない状態でいられて嬉しい。次のマイアミを楽しみにしているよ」
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