FIAベン・スレイエム会長、離職者多数で批判も意に介さず。運営スタイルは「F1ドライバーに関係ない」
FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は、F1ドライバーから組織の運営スタイルについて批判を受けたものの、意に介していない。
Mohammed Ben Sulayem, President, FIA
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は、組織内の混乱に関する話題を避け、批判するF1ドライバーたちに対して、自身がどのように組織を運営しようが「彼らには関係ない」と語った。
F1レースディレクターのニールス・ウィティヒをはじめ、FIAから多くの幹部が離脱したことで、ベン・スレイエム会長は注目を集めている。
さらにベン・スレイエム会長には、グランプリドライバーズアソシエーション(GPDA)からF1ドライバーたちに”ひとりの大人として扱ってほしい”という公開書簡が送られ、ペナルティで徴収された罰金の使途について透明性を求められたが、それに対して特に対応はしていない様子だ。
カタールGPを前にmotorsport.comに語ったベン・スレイエム会長は、ここ最近の批判やFIAが混乱に直面しているとの指摘に動じることはないと語った。
GPDAの呼びかけについてベン・スレイエム会長に尋ねると、次のように答えた。
「彼らには関係ない。申し訳ないがね」
「失礼ながら、私はレーシングドライバーだ。ドライバーたちには敬意を払っている。彼らを好きにやらせて、彼らが最も得意とすること、つまりレースに集中させるんだ」
「草の根レベルのカテゴリーへの支援にいくら払ったか知りたい? 教えてあげよう。昨年、投資した金額は1030万ユーロ(約16億3000万円)以上だ。草の根レベル、カートにね」
ベン・スレイエム会長がこう語ったのは、FIAが罰金から得た資金の一部をどこに使うかについての説明のためだ。85ヵ国にわたり草の根レベルのモータースポーツを活発化させるために1030万ユーロ以上が投じられ、70のモータースポーツ安全プロジェクトに270万ユーロ(約4億3000万円)の資金が投入された。
さらに、見えない分野での支出の例としては、FIA世界選手権のイベントにおける運営上の安全対策費と医療費で190万ユーロ(約3億円)が費やされた他、技術規則における13のプロジェクトがある。
Mohammed Ben Sulayem, FIA President
Photo by: Dom Romney / Motorsport Images
FIAファースト
ベン・スレイエム会長は、ここ最近のFIA幹部解任の背景について詳しく説明することを拒否。優先事項は加盟クラブに尽くすことであり、外部に説明することではないと主張した。
「これが我々の仕事だ」
ここ最近の出来事についてベン・スレイエム会長はそう語った。
「FIAのためになることなら何でもやる。我々のことに他人が口を挟むのは、本当に余計なお世話だ」
また、3レースを残した段階でF1レースディレクターのウィティヒが離脱した理由について、特にF1ドライバーたちが回答を求めているが、これについてもベン・スレイエム会長はFIAが説明を行なう必要はないと語った。
「彼らに話す必要があるのか? チーム内で何かが変わった時、彼らは我々に話をするのだろうか? いや、そんなことはない。誰も言う必要はない。我々にはルールがある。他人のルールには従わない。シンプルなことだ」
そしてベン・スレイエム会長は、ここ数週間FIAの運営スタイルがニュースを賑わせていたが、気にしているのは組織をより良くすることだけだと語った。
「メディアに対しては失礼ながら、なぜ私が全てに答える必要があるのだろうか?」とベン・スレイエム会長は言う。
「私にはメンバーやスポーツに対する責任がある。私は朝起きてメディアを見るような人間ではない。メディアは良いが、FIAの投票権は持っていない」
「私はFIAを直すために選ばれ、実際に修正している。我々の新しいチームにはとても満足している。とてもハッピーだよ」
ベン・スレイエム会長は、FIAが過去2年にわたり採用活動を実施し、離職者をはるかに上回る人材を雇用したことを鑑みると、組織からの離脱は不必要に注目を集めたと考えている。
「私はFIAに対して非常に楽観的だ」とベン・スレイエム会長は言う。
「今のポジションにはとても満足している。良いことしか見えない」
「ちなみに、2023年には64人のスタッフがFIAに加わった。2024年は92人だ」
外部からの批判を全く気にしていないか? と問われたベン・スレイエム会長はこう答えた。
「いや、大いに結構だ。何が起きているのかお教えしよう。彼らの脳内では私がタダで生活しているんだ。彼らの頭の中で私は良い暮らしができているよ」
FIA president Mohammed Ben Sulayem
Photo by: Dom Romney / Motorsport Images
FIA内部危機
ベン・スレイエム会長は、FIA内部の混乱を示唆するような発言は的外れだと語り、FIAを守るために必要なことは何でもすると、繰り返し口にした。
報道されている組織内の危機的状況について尋ねられたベン・スレイエム会長は次のように語った。
「パドックとイギリスで流れていることだ」
「いつも通り正直に言おう。(FIAの)メンバーをランダムにリストアップしてあげよう。FIAは混乱していると彼らに伝えてくれ……」
「朝起きて、私について書いてあることを目にするよりも、もっと重要なことがある。メディアが私について書いていることを見てほしい。だからどうしたと言うんだ」
「私はまだここにいるか? 答えはイエス。私はFIAのために優先事項をこなしているか? こちらもイエス。私が何か規則を破ったか? 答えはノーだ」
「メディアは私の全てを非難した。私を捏造し、性差別を行なった。しかし、証拠はどこにあるのか? 誰かが証明したのか?」
「彼らは23年前のことを持ち出し、私が金を盗み、スチュワードを妨害したと言った。証拠はどこにあるんだ? どこだ?」
「彼らはカオスについて話している。私はFIAをより良い方向に持っていくためなら、何でもするつもりだ。そして、彼らには何でも好きなことを話しさせているんだ」
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。