写真:: Getty Images / Red Bull Content Pool
motorsport.com日本版がTwitterにて実施した、毎年恒例の投票企画。今年も多くの投票をいただいた。今回はその中の、最も印象的な瞬間『ベストモーメント部門』から、特に得票の多かったものをランキング形式で紹介していく。
読者が選ぶ2021年ベストモーメント:F1アブダビGP、劇的なファイナルラップ
最終ラップでハミルトンをオーバーテイクするフェルスタッペン
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
レッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンが同点で迎えたF1最終戦アブダビGP。首位ハミルトンがフェルスタッペンに対し大きなリードを保ってレース終盤に突入したが、まさかのセーフティカー(SC)出動でふたりのギャップはゼロに。残り1周でレースが再開されたが、SC中にフレッシュタイヤに交換していたフェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイク。最終ラップでの大逆転で王座獲得という、ドラマティックな幕切れとなった。
【読者の声】
・絶対王者メルセデスAMGをようやく王座から引きずり降ろした。ず~~~~っっっっっっっっっと待ち望んでいた瞬間。感無量。号泣。
・アブダビGPファイナルラップ。良くも悪くも全てを決めてしまった瞬間。
・マックスがチャンピオンを決めた瞬間。やはり、念願のホンダF1ワールドチャンピオン獲得だったので、喜ばずにはいられませんでした!!
・最終戦のSCに全部持ってかれた。
ベストモーメント次点:Traffic Paradise(トラフィック・パラダイス)
『トラフィック・パラダイス』は一躍人気のフレーズに
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
『Traffic Paradise』は、アルファタウリの角田裕毅がエミリア・ロマーニャGPのFP3で無線を通して放った言葉。予選想定ラップに入るため、各車が最終セクターで間隔を取りながらスロー走行するシーンは現代F1の定番となっているが、その渋滞に遭遇した角田は「トラフィック・パラダイスだ!」と叫んだのだ。このフレーズはF1公式などでも頻繁に使われるようになっており、今後も語り継がれるかもしれない(?)。
【読者の声】
・モタスポ流行語大賞でしょ。
ベストモーメント3位:ハミルトン、前代未聞の“ひとりスタート”
ハミルトンのみがグリッド上でスタートを切った
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
大波乱のF1ハンガリーGPで起きた前代未聞の珍事。ダンプコンディションで迎えたレースは全車インターミディエイトタイヤでスタートしたが、直後の多重クラッシュで赤旗中断に。再開する頃には路面が乾き始めており、各車はコースインした後、再スタートのグリッドにつくことなく、ピットに入ってドライタイヤに交換した。グリッドにただひとり残された先頭のハミルトンは、ひとりでシグナルが消えるのを待つこととなった……。
【読者の声】
・いろいろあったけど、やっぱり絵的に強烈だったのはひとりスタート。
ベストモーメント4位:アロンソが見せた極上のチームプレー。チームメイトの初優勝をアシスト
ハミルトンを8周にわたって押さえ込んだアロンソ
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
F1ハンガリーGPからはハミルトンの“ひとりスタート”に加えて、アルピーヌのフェルナンド・アロンソのチームプレーもランクインした。大荒れとなった同レースでは、アロンソのチームメイトであるエステバン・オコンが首位を走行し、初優勝が目前に迫っていた。そんな中、驚異的な追い上げを見せていたのが、件のひとりスタートの影響で最後尾まで落ちていたハミルトンだった。しかし、4番手を走るアロンソがハミルトンを8周に渡ってブロック。その影響もあってハミルトンはオコンまで追いつくことができず、オコンが初優勝を手中に収めた。
ベストモーメント5位:ペレスが漢を見せた……フェルスタッペンの逆転タイトルに貢献
ハミルトンをタイムロスさせることに成功したペレス
Photo by: Getty Images / Red Bull Content Pool
最終ラップでの大逆転が起きたアブダビGP。レッドブルのセルジオ・ペレスは、チームメイトであるフェルスタッペンのタイトル獲得の立役者と言っていいだろう。
スタートでハミルトンが首位に立ってからというもの、2番手を走るフェルスタッペンはジリジリとその差を広げられている状況だった。しかし両者が1回目のピットストップを終えた後、ステイアウトしたペレスが首位に立ち、ハミルトンの前に立ちはだかった。ペレスは使い古したタイヤながらハミルトンに食らいついてブロック。7秒あったハミルトンとフェルスタッペンの差は、2秒を切るまでに縮まった。もしペレスのブロックがなければ、終盤のセーフティカー出動時にハミルトンがステイアウトを選択せざるを得ない状況にはならなかったかもしれない。
その他のベストモーメント・編集部ピックアップ
・メキシコグランプリでのペレス表彰台。メキシコの雰囲気と地元のヒーローが表彰台に上がった熱気は画面からも良く伝わった
・ロシアGPの雨の中でのノリスの悲痛な叫び
・ボッタスのナットなめ
・F1サウジアラビアGPでのトトのヘッドホン投げ
・リカルドシューイ強要
・F1プレシーズンテストの最終日に角田裕毅が上位のタイムを連発した最後の30分
・ル・マン24時間レース、フィニッシュ時の小林可夢偉と中嶋一貴のやりとり
・MotoGPで新チャンピオンが決まった瞬間
・SUPER FORMULA Rd.7鈴鹿 関口が大津をオーバーカットで逆転したシーン
・フォーミュラEバレンシアの失格祭り
・ハンデ80kg(燃料リストリクター2段階ダウン+46kg)のSTANLEY NSXが第5戦SUGOで2位に入ったのはベストレースの一言でまとめてはいけないぐらい素晴らしいものだった…
・SGTオートポリスラウンドのドライバーズアピアランスにおける嵯峨宏紀選手の「辛子蓮根」
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