フェラーリ代表、チームの”危機”を否定「嵐の真っ只中にはいるが……」
フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、現在苦戦に喘ぐチームは「嵐の真っ只中」に置かれていると認めるものの、危機に瀕しているとの指摘については否定している。
Sebastian Vettel, Ferrari SF1000
Zak Mauger / Motorsport Images
先日行なわれたF1ベルギーGPで最大の注目点となったのは、フェラーリ勢の低迷である。セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールは揃って苦戦し、結局無得点に終わった。
しかしチーム代表のマッティア・ビノットは、サーキット特性によって引き起こされた一時的な不振であると信じているという。
「今のところ、危機という言葉を使うのは間違っていると思う」
ビノット代表はスカイ・イタリアにそう語った。
「たしかに今回の結果は、我々が経験している非常に厳しいシーズンの中でも、特に悪いモノだった。しかし、そうなることは分かっていた。冬のテストの段階で、その可能性は認識していたんだ。その後、マシンのアップデートが凍結され、開発を進めることが不可能になった」
ベルギーGPで大苦戦したことで、フェラーリの組織構造を変更する必要があるのではないかという議論も盛んになっている。ビノット代表が組織のトップに相応しくないのではないかという声も根強い。しかし代表自身は、チームの誰もが、復活を支えるために注力し続ける必要があると語る。
「我々は皆、現在の状況について責任を負う」
そうビノット代表は語る。
「私はチーム代表として、そしてマラネロで働く全ての人と同様にその責任を負う」
「我々は皆、同じ船に乗っている。チームは嵐の真っ只中にいるが、我々は団結している。そこには危機も、緊張もない。その代わりに、我々ひとりひとりが苦々しく思い、欲求不満を抱えている。しかしこの欲求不満を、決意に変える必要があると信じている」
苦しむフェラーリ。しかもこの後はモンツァ、ムジェロと、フェラーリの母国イタリアでのレースが待ち構えており、ムジェロでのレースでフェラーリはF1参戦1000レース目を迎える予定だ。そういった意味でもプレッシャーは高まっているようにも見える。
フェラーリの長年のファンに向けてどんなメッセージを発信できるか? そう尋ねられたビノット代表は、次のように語った。
「我々はファンの想いを理解している。本当に申し訳ない。それをまず最初に認め、そして本当に彼らに対して申し訳ないと思う」
「起きているのは、他のパワーユニットメーカーと同様、マシンのパワーを失ったということだ。そして我々が失ったパワーは、ライバルたちよりも大きかった」
「昨年、エンジンはマシンの限界を補うこともあった。しかし今年は、もはやそうではない。マシンの限界が浮き彫りになっている。その点を、改善しなければいけないことは明らかだ」
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