フェラーリはまだまだレッドブル&メルセデスの後ろ? テスト好調もビノット代表慎重な構え
フェラーリF1のチーム代表であるマッティア・ビノットは、バーレーンでのテストがうまくいったにもかかわらず、シーズン中に最前線を争えるかどうかということについては、依然厳しい見方を示している。
写真:: LAT Images
バルセロナとバーレーンで合計6日間にわたって行なわれたプレシーズンテストで、フェラーリは一貫した速さと安定性を示した。しかし同チームの代表であるマッティア・ビノットは、シーズン中にも同じようにトップグループを走れるかどうかについては、まだまだ厳しい見方を示している。
今シーズンのプレシーズンテストで、6日間常に上位につけたフェラーリ。バーレーンの初日は最も柔らかいC5タイヤを履いたピエール・ガスリー(ハース)に先行されるも2-3番手につけ、2日目は公式セッションでカルロス・サインツJr.がC4タイヤで最速(公式セッション終了後に走行したハースのケビン・マグヌッセンがこの日のベストタイムを更新)タイムを記録した。
最終日となった土曜日には、シャルル・ルクレールがC4タイヤで最速タイムを記録していた。しかしセッション最後の1時間で、最も柔らかいC5タイヤを投入したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最速タイムを更新。ルクレールは2番手となった。
ただ最終日のレッドブルは、新しい空力パッケージを投入。大きな一歩を踏み出したようにも見えた。
カタルニア・サーキットでのテスト前半3日間を終えた後、フェラーリのビノット代表は、まだまだレッドブルとメルセデスが前にいると発言。バーレーンで好調な走りを見せた後も、その見方を変えていない。
「自分たちのことを言えば、ポジティブな6日間だったと思う」
そうビノット代表は語った。
「我々は安定して走り、マシンのことを多く学び、多くのデータを取得して、マラネロの風洞やシミュレータとの相関を取ってきた。それが第一の目標だったが、達成することができたと思う」
「しかしパフォーマンスの面では、判断するのはとても難しい。レッドブルとメルセデスの両方が、主な有力候補だと今でも信じている。昨年、ドライバーとコンストラクターのチャンピオンになったのは彼らだ。彼らはこれまでにも、強力なチームであることが証明されている。昨シーズン終盤にも、大きなアドバンテージを持っていた」
「今、彼らが有力候補だと考えない理由はないと思う。だから私としては、今も彼らが最有力だと考えている」
「フェラーリとしては、少なくともそのすぐ後ろにつけられるように務めるべきだと思う。できるだけ近い位置にいられることを目指すべきだ。そしてこれまでのところ、パフォーマンスの面で判断するのは難しい。最終的にはとても近くにいられることを願っている」
ただその一方でビノット代表は、フェラーリには優勝できるポテンシャルがあることも証明できたと考えているようだ。
「2019年にランキング2位になる前、2017年は良いシーズンだったし、2018年も良いシーズンだった。しかし2020年は我々にとって非常に厳しい年になり、2021年はマシンの開発がほとんど凍結されていた」
「このチームは素晴らしいチームであり、強力なチームになることができる。今年も、競争力を取り戻せることを証明できると確信している。それが我々が目指すところだ」
「やるべきことはたくさんあると思う。でもとても長いシーズンだ。バーレーンは最初のレースだが、その後22戦もしくは21戦残っているんだからね」
「シーズンを通してどう展開していくかということも、重要な要素になると思う。とにかくどうなるか見てみよう。それは自分自身のことに集中し続け、最善を尽くすということだ」
ドライバーラインアップに関しても、ビノット代表は大いに信頼を寄せている。
「間違いなく彼らは非常に優秀で、才能のあるドライバーたちだ。非常に速く、優れたレーサーだと思う。そして、彼らは共通の目標を持っている」
「そして、良いチャンピオンシップを戦えることを願っている。昨シーズンは、少なくとも彼らがうまくやれるということを証明した。それは重要で、正しい精神だと思う。さぁシーズンを始めよう。そして楽しもうじゃないか。彼らも同じように楽しんでくれることを願っている」
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