好調フェラーリ、2021年の復活に期待。ビノット代表「好結果が支えになっている」
フェラーリのマッティア・ビノット代表は、最近成績が上向いていることは、2021年に向けて励みになると語った。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
フェラーリの今季マシンであるSF1000は、昨年と比べてパワー面でのアドバンテージがなくなり、空力効率も良くなかったことから苦しいスタートを切った。
そのためフェラーリは来季に向けて新しいパワーユニット(PU)の開発を早々にスタート。空力の弱点を解消するためにアップデートにも力を入れるなど、”2正面作戦”で競争力を取り戻そうとしてきた。
PU開発の効果が発揮されるのは来季になってからだが、数々のアップデートが功を奏し、最近のレースでは再び表彰台を争うことができるようになった。
先日のトルコGPでは、セバスチャン・ベッテルが3位を獲得。シャルル・ルクレールも4位に入り、最も多くのポイントを稼いだチームとなった。
フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは最近のレース結果について、2021年までシャシー開発が凍結されているとはいえ、フェラーリがマシンからもっとスピードを引き出すことができるということを証明していると考えている。
「現時点でフェラーリが好調なのは、言うまでもなく非常に重要なことだ」
そう彼は語った。
「我々がクルマを改善してこれたことは分かっている。過去のレースを見れば、レースでのポジションも向上している」
「クルマはより安定したものになったと思うし、少し速くなったと思う。だから、少なくともこのような結果を残せたことは、来年に向けて素晴らしいことだと思う。次のレースにも、前向きに臨めるのは良いことだ」
「コンストラクターズランキングという意味でも、まだチャンピオンシップが終わったわけではないので、励みになる」
「みんなマシンの弱点を理解して、それを解決しようと懸命に働いてくれているんだ。特に来シーズンに向けての準備をしている時には、このような結果が自分たちの支えになっている」
トルコGPの結果はフェラーリのパフォーマンス向上を示唆しているものの、トルコGPは滑りやすい路面にウエットコンディションという、通常とは大きく異なる状況だった。
ベッテルは、トルコGPではドライコンディションの時よりもドライバーの能力が重視されるような状況だったと考えている。
「滑りやすくて、かなりギリギリの状態だったから、ドライバーの能力の方が違いを生む状況だったのは確かだ」
「クルマがどう動くかは、タイヤを正しい温度領域に入れられるか次第だった。でも、ドライバーが自分を表現する余地があったと言える」
今シーズンは残り3レース。そのうち2レースは、普段F1で使用されているコース、レイアウトでのグランプリとなる。フェラーリがそこで好成績を残せるかは、来季に向けた注目ポイントだと言えそうだ。
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