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蓋を開けたらポイントも計画も開発も無い……アウディF1新主任が見た“凍結”チーム。2026年全集中で灯台下暗し状態に

アウディのマッティア・ビノットが、2026年からのF1新規参戦に向けてチームが直面している課題について説明した。

Mattia Binotto, COO and CTO, Stake F1 Team KICK Sauber

Mattia Binotto, COO and CTO, Stake F1 Team KICK Sauber

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 今年途中、かつてフェラーリを率いたマッティア・ビノットはアウディのF1プロジェクトの責任者に就任したが、それが難しい道のりであることが分かっていたという。

 アウディはザウバーを買収し、新たなテクニカルレギュレーションが導入される2026年から、パワーユニット(PU)マニュファクチャラーとして、そしてワークスチームとしてF1に新規参戦する。

 ただフェラーリでビノットが行なったような、既存トップチームをチャンピオンチームまで磨き上げることと、グリッド後方から押し上げることは全く別次元のタスクになる。ザウバーは2024年シーズン、コンストラクターズランキング最下位。目の前にそびえる山は高い。

 ポイント獲得すらままならず、前進するための適切な戦略もないチームの現実を目の当たりにして、アウディのF1での挑戦が当初の予想以上に厳しいモノであったと判明したとビノット本人も認めた。

「私が入った時には、獲得ポイントがゼロだっただけでなく、計画も開発もなかった」

 アウディF1のCOO兼CTOを務めるビノットは、motorsport.comの独占インタビューにそう答えた。

「それが一番の心配だった。全てが2026年に集中していたが、私としてはそれが問題だった。チームは常にコース上で戦う必要があると思うからね」

「サーキットで戦い、競い合うことでしか、自分たちの実力、自分たちがやっていることが正しい方向性なのかを理解することはできない」

「パフォーマンスを理解する必要がある。弱みと強みを理解し、それに対処する必要がある。それがチームの本当のノウハウだ」

 ビノットの視点からすると、アンドレアス・ザイドル率いる前体制は、その後オリバー・ホフマンが加わったものの、長期的なビジョンに集中しすぎるあまり“灯台下暗し”状態で、現在起きていることを犠牲にしていたという。

Mattia Binotto, COO and CTO, Stake F1 Team KICK Sauber

Mattia Binotto, COO and CTO, Stake F1 Team KICK Sauber

Photo by: Andy Hone / Motorsport Images

 それはザウバーが順位を落とす原因であり、チームの考え方にも影響を与えていた。何をすべきなのか、明確に定義された戦略を持っていなかったのだ。

「私が8月に加入した時、チームはほとんど凍りついたような状態だった」とビノットは言う。

「将来トップチームになるための適切な計画を立てると同時に、今のシーズンからチーム力を向上させる必要があった」

「今シーズンがいかに重要かという点で、大切なのは獲得ポイントゼロで終わらないことだけではなかった。ゼロポイントでランキング10位になっても、4ポイントでランキング10になっても、あまり変わらないからね」

「それ以上に重要なのは、来シーズンに向けて開発の方向性を明確にすることだった。そして冬の間に活力を得ることだ」

「今は、来季のために何が必要なのか、何が求められているのかについて、より確信を持ったチームを目にすることができる。現在のマシンをさらに開発できたらいいね」

変化のキッカケ

 ビノットはプロジェクトリーダー就任後、ザウバーの運営状態を見直し、何が上手くいっていて、何が上手く行っていないのかを把握しようとしていた。

 そして、インフラを増強し、組織を改善し、リクルート活動に乗り出す必要があるという結論が出るのは非常に早かった。

「ザウバーはこの10年間、投資も実際の資金もなく、生き残りを念頭に置いたチームだったと思う」

「風洞そのものを見てみると、今でも素晴らしい風洞だ。装備も構造も最新だと思う」

「しかし、開発されていないのは内部のテスト方法論だ。良い風洞とは、トンネル内部に適切な空気の流れがあることだけでなく、データと空力性能特性を測定する方法も優れている必要がある」

「測定、センサー、データの取得方法についてだ。全てはデータの精度だ。レーストラックとの相関性が重要で、どちらかと言えば、我々が行き詰まっているのはその方法論にあると思う」

Audi CEO Gernot Dollner and Mattia Binotto, CEO and CTO, Stake F1 Team KICK Sauber

Audi CEO Gernot Dollner and Mattia Binotto, CEO and CTO, Stake F1 Team KICK Sauber

Photo by: Motorsport Images

 ビノットは、ザウバーのシミュレータ施設にも同様の欠落があると見ている。

「では、今のシミュレータの相関性のレベルは? 素晴らしく十分だとは言えない」とビノットは言う。

「なぜ十分ではないと言えるのか? それは私の中には確かなベンチマークがあり、私がよく知る別のチームがいるからだ」

「なぜCFDの相関性や手法が重要なのかというと、今は何が最も速いかを理解するために全てをテストすることはできないからだ。まずは選別する必要があり、1000のアイデアをフィルタリングして、上位10個だけを風洞に持ってくる必要がある」

「適切なシミュレーションツールを持つことは、現在最も重要なことだ。そしてまた、そこは我々が非常に後れを取っているところでもある」

 人員面では、ザウバーが350人ほど拡大する必要があるとビノットは見ている。一朝一夕にできることではない。

「沢山の人が必要だ。非常に多い」とビノットは言う。

「トップチームと肩を並べるために必要な人数は350人だと考えている。そこにはエンジニアだけではなく、製造、財務、人事も含まれる」

「しかし、F1のスペシャリストを350人も他の国から雇うことができるだろうか? ほとんど不可能だ。だから我々の戦略は、主に新卒の若い才能に投資することだ。それが我々の未来のためにできる最善の投資だと確信しているからね」

「アウディの旅は長い。2〜3年後には今の若い新卒たちが最高の投資効果をもたらしてくれると確信している」

成功への忍耐

 アウディは2022年当初、チャンピオン候補として2026年にワークス参戦することを目標にしていた。しかし目標は少し先送りとなった。

 ビノットは、アウディを目標に近づけるには何が必要で、どれだけの時間がかかるのかを現実的に捉えている。そして、この10年でそこに到達できるとは考えていない。

「想像できるように、新しい施設を建設して、人を集めるのに3年はかかる。働くにも、住むにも、良い環境を提供する必要がある」とビノットは言う。

「2030年までにタイトルを獲得するという目標に到達するためには3年間しかない。それはまだ非常に野心的で、非常に挑戦的だ。でも、それだけ時間がかかるということなんだ」

「では、来シーズンは成功できるのか? 全然違う。2〜3年後に成功できるか? それも間違いだ。人材も施設も、必要なツールも全て揃っていないだろうからね」

「その間の目標はなんだろうか? それはシーズンごとに向上していくこと。シンプルなことだ」

「2030年までにチャンピオンや他チームのベンチマークとなるのを待つだけではダメだ。一歩一歩、山を登ってランキング上位に入る必要がある」

「我々としては、来年、2024年、そしてその次の年により良い結果を残すことが重要だと思う」

Audi CEO Markus Duesmann during the Audi press conference at Auto Shanghai 2023

Audi CEO Markus Duesmann during the Audi press conference at Auto Shanghai 2023

Photo by: Audi Communications Motorsport

 ビノットは今年、アウディのゲルノット・ドルナーCEOからいくつかのレースでサポートを受け、今後の課題が当初の予想以上に大きいことを理解した。

 そしてふたりは、カタールから投資を取り付ける際に協力し、たとえ困難な挑戦が待ち受けていたとしても、成功のためにどれだけ時間が必要かという点で意見が一致しているという。

「常に期待をマネジメントすることが重要だ」とビノットは言う。

「しかし彼ら(アウディ)は理解してくれるだけでなく、同意もしてくれる。それが最も重要だ」

「ただ、旅への期待をマネジメントすることがいかに難しいかは分かっている。マシンには“4つの輪”のブランディングが施され、もし十分なスピードが出なければ、プレッシャーが高まるのは間違いないからね」

 ビノットにとって今最も重要なのは、ビッグなマニュファクチャラーの後ろ盾があること、カタールからの資金援助があること、そして少なくとも計画があることだ。それらは以前、明らかに欠けていたモノだ。

 だからといって成功が早く訪れるというワケではないが、今のアウディには少なくとも方向性があり、目的地のコンセンサスが取れている。

「北極星、明確なビジョンがある。それがあるのだ」とビノットは言う。

「そこに到達するために何が必要なのか、私はよく山登りを参考にしている」

「我々は頂上を目指す必要があり、我々は今、どうやってそれを見つけるか、自分たちの道を辿ろうとしている。長くなることは分かっている。困難かつ、疲れることだとも分かっている」

「しかし明確なビジョンを持ち、期待をマネジメントすることが今最も重要なことだとすれば、そのためには適切なリソースを持つことが求められる」

「F1プロジェクトとは、それがどれだけの時間を要し、どれだけのモノを必要とするかをよく見極めるモノだと思う」

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