またも露呈したベッテルとフェラーリの連携不足。しかしビノット代表は関係悪化を否定
フェラーリのマッティア・ビノット代表は、セバスチャン・ベッテルとチームとの間に緊張関係があることを否定。その噂に「驚いている」と語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
今季限りでのフェラーリ離脱が決まっているセバスチャン・ベッテルは、F1第6戦スペインGPの決勝レース終盤、チームから突如リスキーな1ストップ作戦を提案され、それを実行。なんとか7位でフィニッシュすることに成功した。
ベッテルはレース中、無線でフェラーリのピットウォールに対して戦略の指示を求めていた。しかしチーム側は、その答えを出すのに時間がかかったようだ。ベッテルはチームの急遽の提案に対して最初は困惑していたが、「失うものはない」として最後まで走り切ることに同意した。
ベッテルとチームの戦略に関するやり取りがピックアップされるのは、これで2レース連続だ。シルバーストンで行なわれた前戦F1 70周年記念GPでも、ベッテルは朝に計画していたものとは違う戦略を採ったチームに困惑していた。
これらに関して、フェラーリとベッテルの不和を指摘する声もあるが、フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、そういったレッテルを貼るのは不当であり、むしろ柔軟に計画を話し合うことはフェラーリの強みだと語った。
「我々はオープンに話をすることを好む。他のチームはそうではないかもしれないが、彼らは自分たちの意図を明らかにしないようにしているのだろう」
そうビノットは語った。
「どちらの側からしても、それは正しい方法だったと考えている。前のレースを見ても、その選択が正しかったことが証明されているので、我々は議論や疑問は大歓迎だ」
「我々にとって、あれは正しい選択をするための開かれた会話なんだ」
ビノットはまた、このような一連の出来事が、ベッテルとチームのコミュニケーションが疎かになっているということなのか、そしてそれが両者の関係に影響を与えているのかを尋ねられた。すると彼はこう答えた。
「あなた方が言うようなことになっているとは思わない」
「少なくとも我々としては、何かを変えた訳ではないので、(その論調に)とても驚いている。そうではないんだ」
そのビノットのコメントを受け、ベッテルも同意。セッション中のコミュニケーション不足は関係悪化を示すものではないと語った。
「僕の側から見ても、これまでと何ら変わりはない」とベッテルは語った。
「レース中は無線で話すけど、僕たちは1日中顔を合わせているんだ。ずっと無線で話す必要はない。何も変わっていないよ」
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