ボッタス、“SNSシャットアウト”で気持ちをリセット。最終戦勝利で来季に繋げられるか?
バルテリ・ボッタスは自らがより良い走りをする必要があると認めたが、F1最終戦アブダビGPに向けてはエネルギーに満ち溢れていると語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスのバルテリ・ボッタスは悲願のF1タイトル獲得を目指して2020年シーズンを迎えたが、チームメイトのルイス・ハミルトン相手に苦戦。3レースを残した段階でハミルトンがドライバーズタイトル4連覇を決めた。
ハミルトンが第11戦アイフェルGPから5連勝を記録したのに対し、ボッタスは不運も相まって第14戦トルコGPから3戦連続で表彰台を逃すなど、苦しいレースが続いている。また第16戦サクヒールGPでは、新型コロナ感染で欠場したハミルトンの代役、ジョージ・ラッセルに対して予選・決勝共に押され気味となってしまった。
そのためボッタスは、サクヒールGP後からニュースやソーシャルメディアを一切見ないようにして、最終戦アブダビGPに向けて気持ちをリセットしたことを明かした。
「ドライバーが良くないレースをしてしまった時、それに対処しなければいけないのは確かだ」とボッタスは語った。
「僕は過去の経験から、こういう時は全てを遮断して何も見ないことにするのが一番だということを学んだんだ。だから日曜(サクヒールGP)の後、ニュース記事をひとつも見ていないし、ソーシャルメディアも見ていないんだ」
「たまにはそういうのもいいと思うし、僕には効果があったと思っている。新たな週末に向けてエネルギーに満ち溢れているし、実力を発揮できる状態だと感じている。それが一番重要なことだ」
デブリを拾ってペースが上がらなかったエミリア・ロマーニャGP、接触の影響でマシンバランスが崩れてしまったトルコGP、パンクに見舞われたバーレーンGP、そしてタイヤ交換ミスに祟られたサクヒールGP……ここ数戦のボッタスは毎戦のように不運に見舞われているが、ボッタス本人も最高のパフォーマンスができていないと認めた。
「イモラからずっと不運なことが続いているし、自分が最後に表彰台に乗ったのがいつなのか思い出せないよ」
そうボッタスは言う。
「僕がここ2レースでベストなパフォーマンスを発揮できていないと感じているのは事実だ。でももちろん出来る限りのものは引き出そうとしている」
「運も含めてこのスポーツには様々な要素が絡んでいるし、マシンの中で何をするかだけでなく、マシンの外で何をするのかも時には関係する」
「僕が言えることは、もっと良い走りをする必要があるということ、そして過去4戦よりもずっと良い走りができると思っていることだ」
タイヤ交換でのドタバタもあり、自身にとってもチームにとっても今季最悪のレースのひとつとなってしまったサクヒールGP。ボッタスは最終戦アブダビGPを勝利で締めくくることに意欲を見せている。
「それはスタートの時から始まっていた」とボッタス。
「(スタート次第では)違ったレースになっていたかもしれない。でもそれも経験だし、全てを分析して次に何をすればいいかが分かったんだ。要は反省したということだ」
「自分にとって残念なレースがあったすぐ1週間後にまたレースがあるのは嬉しいことだ。過去の経験から、最高のレースをしたりポジティブなシーズンの締めくくりをすることが全てではないことは分かっているけど、それは間違いなく何かの役に立つ。優勝して、良いフィーリングのままで休暇に入った方がずっと良い」
「それが今週末の唯一の目標だ。ノーマルなタイプのコースに戻ることになるし、楽しみだよ」
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