目立たないアルファロメオ、こじんまりと纏まったマシンは昨年より悪い? パフォーマンスアップは第6戦イモラ待ちへ
アルファロメオのバルテリ・ボッタスは、今季マシンC43のパフォーマンス不足について、マシンバランスに苦しんでいた昨年のマシンよりも大きな問題を抱えていると語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
アルファロメオF1は今シーズンのマシンC43のアップデートをエミリア・ロマーニャGPまで待っているが、現状のパフォーマンス不足はマシンバランスに苦しんだ昨年よりも大きな問題だとバルテリ・ボッタスは語っている。
2022年、そして2023年とアルファロメオは続けてシーズン序盤に躓いてしまった。ただ、様々なバランスの問題に苦しんだ昨年と違うのは、今シーズンのマシンはバランスがより取れたマシンであるという点だ。
マシンのバランスを改善してきたアルファロメオだが、中団グループ内のタイトな争いでは純粋なパフォーマンスがポイント獲得を目指す上での問題となってしまっている。
ドライバーのボッタスは昨年のマシンよりもバランスが優れていることを評価している。その一方でバランスの問題に対処すればラップタイムが縮まった昨年の状況のほうがマシだったとも語った。
「正直に言うと、おそらく(今年のほうが)悪い」と、ボッタスは言う。
「(昨年は)バランスを正しくできれば、コンマ3秒速くできると分かっていた。でも今はそういう形じゃない」
「僕らにできるのは一生懸命やることだ。もちろんファクトリーでの割合が大きいけどね」
「良かったことと言えば、(中団が)とても接近していることだ。僕らが望んだような場所にいるわけではないけど、少なくともラップタイムを改善することができれば、結果は大きく伸ばす事ができるんだ。もちろん、それが目指すところだ」
「ハンドリングは昨年よりも良くなっている。でも純粋なパフォーマンスを他と比較すると、欠いてしまっている。昨年のクルマよりは良いけど、ライバルがもっと改善してしまっているんだ」
Valtteri Bottas, Alfa Romeo C43
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
アルファロメオにとっての弱点のひとつは、直線スピードだ。それは中団グループのライバルであるマクラーレンと同じく、マシンの空力効率が良くないことを示唆している。
「ストレートスピードは僕らにとって全然強みではないんだ」と、ボッタスは言う。
「バクーではウイングを変えてストレートスピードで少し前進したと思うけど、それはコーナーで妥協するということでもある」
「だから効率性を良くするには、僕らも作業を続けないといけない。僕らは純粋なダウンフォースも不足しているから、ドラッグ(空気抵抗)を除きつつダウンフォースを稼がないといけないんだ。言うのは簡単だけどね」
なおアルファロメオはエミリア・ロマーニャGPでアップデートを投入する予定であり、これによってライバルとの争いに加われることを期待している。
ボッタスは、エミリア・ロマーニャで導入される新パッケージが、今シーズンにチームがどこまで行けるかを確かめる試金石になると語った。
「イモラ(エミリア・ロマーニャ)に持ち込まれるアップデートで、しっかりした一歩を踏み出せることを願っている。それが今年、僕らがどんな結果を残せるかの指標になると思う」
「詳細は話せないけど、色々あるんだ。主にはダウンフォースのパフォーマンスに関することになっていて、バランスじゃない」
「(アップデートで)改善されると思う。ただその時期のレースでアップデートを計画しているのは僕らだけじゃないはずだ。だから当然、他のチームよりも大きく改善できることを期待しているよ」
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