レッドブル2台に“カモ”にされ4位のボッタス、声を荒げた無線にも後悔はナシ?「自分の考えを伝えただけ」
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1フランスGPでチームの1ストップ作戦を批判した怒りの無線メッセージが「行き過ぎではなかった」と考えている。
Valtteri Bottas, Mercedes W12
Mark Sutton / Motorsport Images
F1第7戦フランスGPでは、タイトルを争うルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が序盤からトップ争いを展開していた。バルテリ・ボッタス(メルセデス)はその後ろ3番手につけ、戦況を伺いつつ好調な走りを見せていた。
優勝争いのターニングポイントとなったのは、32周目にトップのフェルスタッペンが2回目のピットストップを行なったことだった。先手を打たれたメルセデスは、これに反応して翌周にピットインしてもフェルスタッペンには勝てないと判断し、ハミルトン、ボッタス共々1ストップ作戦で最後まで走り切らせることにした。
ハミルトンに関しては、最終的にフェルスタッペンに追い抜かれて2位には終わったものの、使い古したタイヤで首位の座を残り2周までキープしたという点では、1ストップのギャンブルがある程度機能していたと言える。しかしボッタスに関しては1ストップとなったことでペースを上げられず、フェルスタッペンどころかそのチームメイトであるセルジオ・ペレスにも追い抜きを許し、表彰台を逃してしまった。
ボッタスは1ストップ作戦によってレースが台無しになってしまったとして、レース中に無線で次のように叫んでいた。
「僕が今回は2ストップになるだろうと言ったのに、何で誰も耳を傾けてくれなかったんだ!? くそったれ!」
レース後にボッタスは、タイヤを最後まで持たせるのに苦労していたとして、自分の望んでいた2ストップ作戦にチームが従ってくれなかったことで怒りが表に出たのだと説明した。
「今日勝つための戦略は2ストップだった。後から言うのは簡単だけど、実際問題そうだったと思う」
ボッタスはSky Sports F1にそう語った。
「チームは1ストップ作戦を完遂させるのがベストだと思っていて、それに集中していたようだけど、それはベストではなかった」
「最後の10〜15周はフロントタイヤのライフが残っていなくて、とにかくマシンを無事に持って帰ることだけを考えていた。最後のスティントは楽しくなかったね」
強い口調でチームに不満を述べた無線でのメッセージは行き過ぎだったのではないかと尋ねられたボッタスは、ただ自分の考えを話しただけだと語った。
「自分の思っていることを明確に伝えたかったんだ」とボッタス。
「僕はレースの序盤で2ストップを提案した。でもチームは1ストップを選んで、結果こうなった」
「(フェルスタッペンやペレスに)カモにされているような感覚だった。もちろん、できる限りのことはしたし、表彰台フィニッシュを目指したけど、タイヤがダメになっていたからどうすることもできなかった」
「もっとタイヤが保つと思っていた。それが一番大きかった。ハードタイヤではレースディスタンスをほぼ走り切れると思っていたのに、今回はそうではなかった」
今回のレースで、メルセデスはもっと何かできたと思うか? そう問われたボッタスは次のように返した。
「2ストップをしていたら確実に表彰台には上がれたし、優勝も狙えただろうね」
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