新人コラピント、イタリアGPのフォーメーションラップが遅すぎた? ”ベテラン”ボッタスがチクリ報告「ペナルティなら僕の順位が上がるしね!」
キック・ザウバーのバルテリ・ボッタスは、イタリアGPのフォーメーションラップで前を走っていたコラピントが遅すぎると無線で訴えたが、曰くあわよくば自分の順位が上がるかもしれないと考えていたという。
先日行なわれたイタリアGPでF1デビューを果たしたウイリアムズのフランコ・コラピントのフォーメーションラップが遅すぎたのではないかと指摘されている。
モンツァ・サーキットで行なわれたF1イタリアGPの決勝レースで、グリッド最後尾だったキック・ザウバーの2台、バルテリ・ボッタスと周冠宇がフォーメーションラップを終え、整列するのが遅れた。ただこれは、その前にいたコラピントの動きが関係していたようだ。
各車がスターティンググリッド所定の位置に並ばねば、当然のことながらスタートできない。整列まで時間がかかってしまうことになると、前方グリッドのマシンは長い時間待たされることとなり、その間にタイヤが冷えてしまうことになる。
この状況については、スカイのテレビ解説を担当していた元F1ドライバーのマーティン・ブランドルが次のように声を上げた。
「マクラーレン勢は、かなり長い時間グリッド最前列で待たねばならなかった。彼らは前の週にオランダで抱えていた問題、つまりリヤタイヤに熱が入らないということを考えると、フロントロウで長時間待たされることは、助けにならなかっただろう」
「時間がかかりすぎだ。ドライバーズブリーフィングでこのことについて話し合う必要があるだろうね」
ブランドルはキック・ザウバーの2台を槍玉に上げたが、そのうちのボッタスは、コラピントのフォーメーションラップのスピードが遅かったことが原因だと主張した。
彼はフォーメーションラップ中の無線でも、次のように語っていた。
「前のクルマ(コラピント)と、その前のクルマ(ランス・ストロール/アストンマーティン)の間隔はとても大きかった」
F1のレギュレーションには、フォーメーションラップ中の間隔について、具体的には定められていない。規定しているのはスポーティングレギュレーションの第44.8条であるが、その文言はかなり曖昧だ。
「フォーメーションラップ中はスタート練習をすることが禁止され、フォーメーションは可能な限り整然と 保たなければならない」
ボッタス曰く、レギュレーションでは間隔は明確には規定されていないものの、レースコントロールの注意をひきつけるため、あえて無線で報告したという。
「なぜ間隔があんなに大きかったのか分からない」
コラピントに関する無線メッセージについて、ボッタスはそう語った。
「もちろん、彼にとっては初めてのレースだ。彼はきっとそこから学ぶだろう」
「彼にペナルティが出れば、僕の順位が上がるかもしれない。だから報告したまでだ。それもレースの一部だよ」
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