対フェルスタッペンなら仕方ない? ボッタス、ハミルトンとの戦略の違いに納得
バルテリ・ボッタスは、ルイス・ハミルトンがボッタスとは違った戦略でF1エミリア・ロマーニャGPを制したことについて、不公平だとは感じていないようだ。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、彼のチームメイトであるルイス・ハミルトンがボッタスとは違った戦略を採ったことで、F1エミリア・ロマーニャGPで逆転勝利を収めたことについて、不公平とは感じていないと話した。
ボッタスは、決勝レースをポールポジションからスタート。レース序盤をリードしたが、2番手を走るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が18周を終えてピットイン。ボッタスは、フェルスタッペンのアンダーカットをカバーするため、翌周にピットに入った。
一方で3番手を走っていたハミルトンは、前が開けたこともありペースアップ。そのまま周回を重ねていった。ボッタスより10周以上もピットインを遅らせるという戦略で、ギャップを稼ぎ出したハミルトンはバーチャルセーフティカー(VSC)も利用し、ボッタスの前に出ると、そのまま隙きを与えずトップチェッカーを受けた。
前戦ポルトガルGPではボッタスがハミルトンを逆転するため、ハミルトンとは違うタイヤの装着を要求したものの、結局チームがそれを許可しなかったシーンもあった。それを踏まえると、今回メルセデスがハミルトンにボッタスとは異なる戦略を与えたのは一見不公平にも見える。
しかしボッタスは、チームはフェルスタッペンと戦う上でドライバーふたりの戦略を分ける可能性が高いと事前に明確にしており、今回の判断も問題ないと考えているようだ。
前戦ポルトガルGPでの判断との対比について訊かれたボッタスは「前回とはシナリオが異なっていると言える」と答える。
「決勝の朝、僕らは(レースの)計画を練ったんだ。そして、もし僕らのどちらかがプレッシャーを受けて、レッドブルのアンダーカットが成功する可能性があるとしたらどうするか、ということを考えた」
「それ(フェルスタッペンのプレッシャーを受けるの)が僕だった。だから言うまでもなく僕が反応しなければならなかったし、もし僕がルイスの立場だったとしても同じことが起きていただろう。より長く走って、チャンスを探したはずだ。ルイスにとってはそれが功を奏したんだ」
ボッタスがレース序盤でデブリを踏んでダウンフォースを失っていたことや、ハミルトンがVSCを有利に使えたことも、レースの展開に影響しただろう。
もしハミルトンがVSCの助けを借りていなかったら、ボッタスやフェルスタッペンとどれだけ接近していただろうかと尋ねられたトラックエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは次のように答えた。
「かなり僅差だっただろう。ルイスがギャップを持っていたタイミングもあったが、それでも0.5秒かその程度だっただろう」
「しかし問題は彼がハードタイヤを履くということだ。タイヤのウォームアップがあるから、かなり僅差になっていただろう」
「ルイスならそれでもどうにかしたかもしれないが、冷えたタイヤでバルテリやマックスとの戦いに彼を投入したくはなかったんだ」
「言うまでもなく、VSCが出て彼にとっては非常に簡単な状況になったんだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments