ボッタスの“やる気スイッチ”はPCのデスクトップにあり?「ネガティブな写真を設定している」
バルテリ・ボッタスはメルセデスのトト・ウルフ代表の勧めによって、パソコンのデスクトップ画像に“ネガティブな写真”を設定し、それをモチベーションに変えようとしているようだ。
Valtteri Bottas, Mercedes
Steve Etherington / Motorsport Images
バルテリ・ボッタスは今季のF1開幕5レースを終えて、3位3回とリタイア2回でランキング4番手。2017年のメルセデス加入以降最低の滑り出しとなっている。
ボッタスが序盤戦で2位にすら入れていないというのは、これまでなかったことだ。第5戦モナコGPでは2番手を走行して首位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を追いかけていたが、ピットストップの際にタイヤが外れないという不運に見舞われてリタイアに終わった。
これまで絶対王者であるチームメイト、ルイス・ハミルトンの脅威になりえていないことから、しばしば批判の対象にもなるボッタスだが、チーム代表のトト・ウルフはボッタスの精神的な強さを評価しており、ボッタス自身も心身共に万全の準備をして今季の開幕を迎えたと語っていた。
ウルフは以前、チームマネジメントの一環として、モチベーションを高めるためにライバルの写真を目立つ場所に置くことをチームメンバーに勧めていると話していた。
「そういう人の写真をカレンダーに載せたり机の上に置いてみる。そして少しでもやる気が出ない時には、それを見ればいい」とウルフは説明する。
「これは誰にでもできる。私が色んな人と仕事をする中で、そういう写真を常々目にする。結構なことじゃないか。エネミービルディングと言って、敵を作ることで精神面での強力な武器になる」
「私もそういう写真が2枚ある。いつも持ち歩く分と、デスクトップの写真だ。そのふたりはF1、もっと言えばレースとも関係がない。ビジネス関係だ」
こういったウルフの発言に関して、自身も同様のアプローチをしているのかとmotorsport.comに尋ねられたボッタスは「ルイスやマックスの写真を入れている訳ではない」としながらも、自分なりの方法でウルフのアイデアを活用していると語った。
「トトとの話に触発されて、実は1枚持っているんだ」
「それは僕のコンピューターのデスクトップ画像になっているんだ。コンピューターを開く度にやる気が出るんだ」
「それは全くポジティブなものではなく、ネガティブなものだ。それを見る度に、自分の力を証明しなければいけないことを思い出させてくれる」
ただしボッタスは、その写真が何の写真であるかについて教えることはなかった。
次戦はバクー市街地コースでのアゼルバイジャンGP。ボッタスはメルセデス移籍後ここバクーで3度レースをしているが、2017年大会はスタート直後に最後尾まで落ちながら2位、2018年大会は終盤タイヤトラブルに見舞われるまで首位を快走し、2019年大会はポールトゥウィンと、比較的相性が良い。何としてもここで勝って逆襲の狼煙をあげたいところだ。
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