ピットレーンでスピンのバルテリ・ボッタス、シュタイアーマルクGPで3グリッド降格が決定
バルテリ・ボッタスは、F1シュタイアーマルクGPのフリー走行2回目においてピットレーン上でスピンを喫したことにより、3グリッド降格ペナルティを受けた。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
今季苦しい戦いが続いているメルセデスのバルテリ・ボッタス。F1シュタイアーマルクGPでは何としても結果が欲しいところだが、早くも決勝3グリッド降格ペナルティを受けてしまった。
事の発端となったのはFP2だった。ボッタスはピットボックスから発進した直後にスピン。ピットロードにおけるマシンの走路、いわゆる“ファストレーン”上でストップしてしまった。
ボッタスがスピンした付近にはマクラーレンのピットクルーがおり、危険なシチュエーションだったが接触は免れた。ボッタスは最終的にマクラーレンのクルーの力を借りてマシンの向きを正し、コースに戻ることができた。
しかしマクラーレン側はこのインシデントが“馬鹿げている”としてFIAに即座に抗議。スチュワードはこの件について調査をすることを認めていた。
ボッタスとメルセデスの代表者はFP2の後にスチュワードに呼び出され事情聴取を受けたが、結果的にボッタスは危険なドライビングをしたとして3グリッド降格ペナルティを受ける事となり、ペナルティポイント2点が加算された。
FIAからの通達には次のように記されている。
「ボッタスはピットストップの指定位置から離れた後、ファストレーンに入ったところでコントロールを失った」
「彼はオーバーステアを出してスピンし、マクラーレンのピットに近いファストレーン上でストップした」
「聞き取りの中でボッタスは、これまでピットからの発進で時間をロスしていたため、新しいことを試していたと述べた。その新しいこととは、2速で発進することだった」
「それを試している中でホイールスピンの量が増えてしまい、予想外の事が起こった。そのため、彼はファストレーンに向かうマシンをコントロールできなかった」
「特にそこには人がいたため、これは危険なドライビングであったと考えなければいけない」
ピットアウトする際にホイールスピンが多いという問題は、ルイス・ハミルトンが前戦フランスGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンのアンダーカットを許した一因であるとも言われている。そのため彼らは、ホイールスピンをできるだけ少なくしようと、2速発進を試みていたのだ。
ボッタスは今季ここまで最高位3位にとどまっており、メルセデス移籍後最低のシーズン序盤戦となってしまった。自身のためにも、そしてメルセデスのコンストラクターズランキング首位奪還のためにも、ここで勝利を挙げたいボッタスであったが、早くも暗雲が垂れ込めるような状況となった。
ボッタスはFP2が終わった直後、メルセデスがピットアウトの際にこれまでと違ったことを試していたためスピンをしたと説明していたが、ペナルティを受けるとは全く予想していない様子であった。彼はスチュワードの元へ向かう前、ペナルティを受ける可能性について「あったらビックリだよ」として次のように語っていた。
「あれは普通のミスだし、そういうこともあるよ。彼ら(スチュワード)は何が起こったのかを知りたがっているだけだと思うよ」
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