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完全勝利のボッタス、チームの指示を無視した”意地のファステスト”

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完全勝利のボッタス、チームの指示を無視した”意地のファステスト”
執筆:
2019/03/19 7:51

メルセデスのトト・ウルフ代表は、ファステストを狙わないという事前の取り決めを、バルテリ・ボッタスと彼のエンジニアが無視したと明かした。

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、レース前にファステストラップによるボーナスポイントを狙わないと取り決めをしていたものの、バルテリ・ボッタスと彼のレースエンジニアが指示を無視したと明かした。

 今季から、レース中にファステストラップを記録したドライバーがトップ10でレースを終えた場合、ボーナスポイント1点が加えられることになった。

 しかしメルセデスは、リスクを冒して表彰台を失うようなことは望んでいないとして、決勝前のブリーフィングで取り決めをしていたのだという。

 それでも、レースを独走する形となったボッタスは、無線でボーナスポイントの行方について尋ねた。彼のエンジニアは、”ゲームは進行中だ”と答え、他のドライバー(3番手を走っていたレッドブルのマックス・フェルスタッペン)がファステストを更新しようとしていると警告した。

 結果的に、ボッタスはクラッシュせずにファステストラップを更新。独走優勝を果たし、26ポイントをチームに持ち帰った。

 ウルフは、最終的にボッタスがボーナスポイントを得たことに満足していると認めた。

「決勝前のミーティングで戦略について話した時、我々がトップ3を走っていた場合、ファステストを狙いに行くことを禁じた」

「だが彼らは私の言ったことを無視した。彼ら全員が!」

「エンジニアとドライバーの”陰謀”だったと思う。エンジニアは熱心だからね。私は、無線での指示をどのようにするか、再構築しなければならない」

「最終的には非常にハッピーだ。ボーナスポイントを集めることは、私も素晴らしいと思う。ショーの素晴らしい一部だし、エンターテイメントだ」

 しかしながら、ウルフはまだボーナスポイントについて神経質になっていると認めた。

「それはリスクを冒すことになると考えている。特に大きなポイントを狙っているときに、ファステストラップを狙うべきなのか?」

「しかしマシンをコントロールすることに関して、私の基準は自分自身のドライビングであり、F1ドライバーのレベルではなかったのだろうか? 私はそれがあまり好きではなかったんだ」

 ボッタスは順位によるポイントが優先だと主張しながらも、大量リードを築いていたことで、ファステストラップを狙うチャンスがあると感じたと語った。ただ、新たなタイヤを装着するためにピットインするほどの価値は感じなかったという。

「言うまでもなく、リザルトによる大きなポイントを得ることが最優先事項だ」

「そして、優先順位の2位がファステストラップだ。それについて考えるのに十分なマージンがあった。だから計画を立てたんだ」

「ピットストップをするかどうか訊かれたが、僕たちはレースの前に実際に話をしていた。これがシーズンの開幕戦だし馬鹿げたミスはしたくなかった」

「僕たちはいくつか準備をして、少し保守的にいきたかった。言うまでもなくまだレースは激しかったし、僕はトップを走っていた。ベストなポイントを確実に得られるようにする必要がある」

「それが、2回目のピットストップをしなかった理由だ。追加のピットストップはリスクになるのが常だ。セーフティカーが出るかもしれないし、ピット作業で問題があるかもしれない」

「トラフィックがあったけれど、最後の数周で少しギャップを見つけようと決心した」

「少し後退して、エンジンモードを切り替えて、クイックラップをした。それが実って、1ポイントを追加できて嬉しい」

 ボッタスは、今季さらにファステストラップを記録できると期待している。

「そうなると思っている。言うまでもなく、対象はトップ10だけだ。常に良いポジションでレースを終えることが優先だ。でも、みんながボーナスポイントを狙っている」

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執筆者 Adam Cooper