F1界の面白担当ボッタス、メルセデス時代は“おふざけPR活動”に応じる自信がなかったと明かす「深く考えないようになった」
キック・ザウバーのバルテリ・ボッタスは、メルセデスF1時代には現在のように軽快なテレビ広告に出演したり、公の場で下着を脱いだりする自信がなかったという。
軽快にテレビ広告に登場したり、公の場で下着を脱いだりと個性を爆発させているキック・ザウバーのバルテリ・ボッタスは、以前メルセデスに所属していた際はそうしたPR活動に応じる自信がなかったと明かした。
ボッタスはオーストラリアGPに向けて現地に降り立つと、その6時間後にはオーストラリアの文化や食べ物、ファッションへの愛を表現するUberのテレビ広告の収録を実施した。
フィンランド人のボッタスはオフシーズンをオーストラリアで過ごしたり、髪型をオーストラリア人男性に多いマレットにしたりと、オーストラリア人サイクリストのティファニー・クロムウェルとの交際をキッカケに、“オーストラリア人”としての新たな自分を発見した。
実際、オーストラリアGPのポスター広告にはオーストラリア人ドライバーのダニエル・リカルドやオスカー・ピアストリと並んでボッタスが掲出されている。
ボッタスは2017年から2021年にかけてメルセデスに所属していた時代を振り返り、当時は個性を前面に出していく自信がなかったと振り返った。
「多分、こういうことをする自信が持てなかったんだと思う。でももう少し年齢を重ね、経験を積んだことで、あまり深く考えないようになったんだと思う……」とボッタスは言う。
「もちろん、僕は(オーストラリアと)繋がりがある。僕の連れ合いはオーストラリア人だし、オフシーズンのほとんどはオーストラリアで過ごすんだ。ライフスタイルが好きだし、人々が好きなんだ」
「(広告の撮影は)楽しかった。実際、オーストラリアに到着して、飛行機を降りてそのままの撮影だった。行って終わらせるという感じだったけど、とても楽しかった」
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「(制作チームは)本当に優れていた。彼らがアイデアを全て出してくれたんだけど、それを見た時に『おお、これは僕にピッタリだ』と思ったんだ」
2022年からザウバー(当時はアルファロメオ)に加入したボッタスは、一先ず今年いっぱいで契約が満了を迎える。ザウバーは2026年からアウディのワークスチームとなるため、残留するのもひとつの選択肢だろう。
しかしメルセデスのルイス・ハミルトンが2025年からフェラーリへ移籍し、レッドブルのマックス・フェルスタッペンもチーム上層部の覇権争いで陣営を離れる可能性も浮上しており、ドライバー市場のイス取りゲームは白熱。そうした中でボッタスも別の選択肢を見出すことができるかもしれない。
個性を前面に押し出したPR活動に出演できることが他チームとの交渉にも関係してくるのか? と尋ねられたボッタスは次のように答えた。
「どのチームも、もう僕のことを知っているはずだ。だから妥協点は必ず見つかると思うよ」
「でも僕にとっては、やっぱり最速のマシンが最優先だ。他のこともするけどね」
「ただ結局のところ、僕にとっては何もかもがF1の二の次だ。勝つことが最優先なんだ」
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