ボッタス、現状PUにトラブルの兆候は見られず「運が悪かったとしか……問題は解決出来たと思う」
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、最近投入した2基のPUに問題が起きていないため、さらなるペナルティを受けることなく2021年のF1シーズンを終えることができると期待している。
Valtteri Bottas, Mercedes W12, Antonio Giovinazzi, Alfa Romeo Racing C41
Steve Etherington / Motorsport Images
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1第17戦アメリカGPで今季6基目となるICE(内燃エンジン)を導入。5グリッド降格ペナルティを受け、9番グリッドから決勝レースに臨んだが、6位まで挽回するのが精一杯だった。
ボッタスは第14戦イタリアGPでパワーユニット(PU)を一式交換し、シーズン最初のPU交換によるグリッド降格ペナルティを受けた。しかしボッタスは第15戦ロシアGP、第17戦アメリカGPでも相次いでICEを交換。4レースで3度のペナルティを受けた。
アメリカGP後、ボッタスは「(ペナルティは)これで終わりにしたい」と語った。
「僕のプールにある2基のエンジンは問題なさそうだ。問題はまだ見つかっていないので、もうペナルティを受けずに最後まで走りきれることを祈っている」
「たとえ5グリッド降格だったとしても、チャンピオンシップ争いが拮抗している状況では、それがレースに影響を与えてしまう」
「エンジンは搭載される前に、あらゆるテストや信頼性チェックに合格していて、理論的には問題ないはずなんだ。だからこれまでは、自分の運が悪かったとして言いようがなかった」
「運が味方をしてくれなかったことで故障が増えてしまった。僕たちはすべてを解決出来たと思っている。でも本当にそうかは時間が経たないと分からない」
ボッタスはアメリカGPの予選後、フェラーリやマクラーレンの4台を抜くのは簡単ではないと言っていたが、実際にその通りになった。
レース序盤にアルファタウリの角田裕毅に抑え込まれるシーンもあったボッタスは、6位まで挽回するのが精一杯だったのだ。
「予想していた通り難しい状況だったが、さらに厄介だったのは、最初のスティントでアルファタウリ2台の後ろにつけてしまい、抜くことができなかったことだ。そのため、かなりの時間をロスしてしまった」
「残念ながら、今回はセーフティーカーの助けも何もなかったので、少しずつ前進していった」
次戦はメキシコGP。舞台となるエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、標高約2300mの高地にある。近年、高地のサーキットではホンダのパワーユニットがアドバンテージを発揮してきた。ボッタスも、楽な週末になるとは思わないと、警戒感を強めている。
「タフなレースになることは間違いない。レッドブルのパワーユニットは高地での走行に適しているからね」
「楽な週末になるとは思っていないけど、そこに行ってみて、彼らよりも多くのポイントを獲得したいと思う」
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