メルセデスW12は扱いづらいマシンなのか?「リヤが機敏すぎる」とボッタス
バルテリ・ボッタスは、バーレーンで行なわれているプレシーズンテストを通じて、メルセデスW12のリヤの挙動が非常にクイックで、許容範囲が狭いことが分かったと語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
バーレーン・インターナショナル・サーキットで行なわれているF1プレシーズンテスト。その初日から歯車が噛み合わない状況が続いていたのが、王者メルセデスだ。彼らは初日の走行時間の大半をギヤボックストラブルによって失い、2日目も午前にルイス・ハミルトンがスピンして赤旗の原因を作ってしまうなど思い通りにプログラムを進められていなかったが、2日目午後はバルテリ・ボッタスがトップタイムを記録して見せた。
テスト後半にしてようやく軌道に乗り始めた感のあるメルセデス。ボッタスは2日目のセッションを終えた後にインタビューに応え、メルセデスの新車W12の印象について語った。彼曰く、サーキットで強い風が吹いていた影響もあるが、W12のリヤはコントロールしづらいと感じるという。
「いつものレースよりも風が強いコンディションだった。それでも、このマシンの大きな問題のひとつはリヤエンドだと思う」
ボッタスはそう語った。
「動きがすごく機敏で、許容範囲がとても狭いんだ。それに加えて新しいタイヤはスライドに敏感に反応する。簡単ではないよ」
「今はマシンを落ち着かせて、ペースを上げようとしているところなんだ」
2020年シーズンから2021年シーズンにかけて、技術規則の面で最も大きく変わったのはフロアだと言える。マシンのダウンフォースを減らすためにフロアやディフューザーに規制がかけられたため、各チームは失ったダウンフォースを取り戻すことを最優先にしている。
メルセデスは特にこの新フロアの開発に注力。他チームにコピーされないように最新版のフロアをギリギリまで公開しないなど、徹底して情報を隠してきた。また、彼らは各チームに割り当てられた開発トークンをどこに使ったかについても明言を避けてきた。
2日目午後にC5タイヤを履いて総合トップタイムを記録したボッタスだが、このセッションはテストに過ぎないとして、「トップになったからといって飛び跳ねて喜ぶようなことはない」と語った。
「僕たちはいつも通りプログラムをこなして学習効果を最大限高めることに集中している。ラップタイムは気にしていない」
「他の人たちがテストで何をしているのか分からないんだ。燃料搭載量とか、エンジンモードとか、そのあたりを読み取るのは難しい」
「明日の終わりまでには、ロングランで自分たちの現在地を少しでも把握できるといいね。それも結局テストに過ぎないんだけどね」
なお、ボッタスはテスト最終日に午前の走行を担当。キミ・ライコネン(アルファロメオ)の91周に次ぐ84周を走破し、7番手タイムをマーク。午後はハミルトンが走行する予定となっている。
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