ザウバー/アルファロメオの新CEOにボッタス感銘「明確な方向性とヴィジョンがある」
アルファロメオF1の母体となっているザウバーは、新たにアンドレアス・ザイドルがCEOに就任。チームのドライバーであるバルテリ・ボッタスは、新CEOの持つ“明確な方向性”に感銘を受けたと語っている。

ザウバーは今年から、グループのCEOに昨年までマクラーレンF1のチーム代表を務めていたアンドレアス・ザイドルを就任させた。このザイドル新CEOについて、アルファロメオF1のドライバーであるバルテリ・ボッタスは高く評価している。
現在アルファロメオとしてF1に参戦しているザウバー。昨年まではフレデリック・バスールがチーム代表兼CEOを務めてきたが、彼フェラーリへ移籍したことで、ザイドルが新CEOに就任。アレッサンドロ・アルンニ・ブラビがチーム代表を務めることになった。既に発表済みの2026年からのアウディとの提携に向け、新体制でのチーム運営が動き出している。
ドライバーから見てもザイドルCEOは、印象的な人物であるようだ。ボッタスはチームに加わったザイドルについて聞かれた際、次のように答えた。
「僕が彼に初めて会ったのは2週間前だね」
「なんといっても、ナイスガイだ。もちろんとてもモチベーションに溢れていることも理解できた。チームで何をすべきか、皆をどう盛り上げていくか、彼はかなり明確な方向性を持っているようだった。ヴィジョンを持っているようだ」
「当然、彼はまだたくさんの情報を取り入れているところだし、チームの人達から過去の出来事を学ぼうとしているところだ。僕は彼がこの役割にふさわしい人物だと自信を持って言えるよ」
またチームメイトである周冠宇も、これまでのところザイドルCEOの働きぶりに感銘を受けていると語った。
「ここ数週間はかなり頻繁にファクトリーを訪れているんだけど、アンドレアスとはかなりの時間を一緒に過ごした」
「彼がどれだけチームを前進させようとしているのかを、しっかりと感じられた。この数週間、彼はこの会社全体を理解し、全てを把握するために時間を使っているんだ」

Bottas: "It is sad to lose Fred. But at the same time, he's also my friend, so I'm really happy for him."
Photo by: Alfa Romeo
「彼がチームを盛り上げて、共に素晴らしい未来を築こうとしてくれているのがよく分かる。夕食や昼食を共にして、彼が技術面でしっかりとした知識を持つ人だということもよく分かったよ。それだけじゃなく、ドライバーのこともよく分かっているんだ」
「チームにとってはより大きな変化かもしれないけど、ドライバーとしてはあまり大きな変化ではないかもしれない。僕らは結局ベストを尽くすだけだからね。それよりも、僕らふたりのやり方を理解してくれようとしてくれていることが大事なんだ」
「もちろん、フレッド(バスール)と同じとはならないだろうし、自分なりの方法というのもあるだろう。でもオスカー(ピアストリ)からは、彼が素晴らしいという話をたくさん聞いているから、楽しみだ」
なおボッタスは、アルファロメオ加入にあたってはF3やGP3時代にARTグランプリで共に戦ったバスールの説得が大きかったという。そのこともあり、バスールがチームを離れてしまったことは寂しいと認めている。
「フレッドの存在が大きな理由の一つだったというのは、間違いなく正しいよ」と、ボッタスは言う。
「言うまでもないけどフレッドが出て行ってしまうのは悲しい。でも同時に、彼は僕の友人なんだ」
「だから本当に嬉しくもある。ああいった役職につくチャンスに、ノーとは言えないからね。彼は常に野心的で、前に進むことを望んでいたから、凄くよく分かる」
「それでも、新しいチーム構造を目にすることで、心配事は減ったよ。チームはかなり安定した状況にあると思うし、アンドレアスとアレッサンドロの組み合わせで、上手く行くと思う」
「新しい人材がやってきて、様々な役割に就く時には、新しい考え方が出てくるものだ。だから、それも悪いことじゃない」
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