ボッタス、レース終盤の失速を説明「ハミルトンを妨害しようとしたわけじゃない」
バルテリ・ボッタスは、オーストリアGP終盤にペースが悪かった理由について説明。後ろを走っていたルイス・ハミルトンの順位ダウンを意図したわけではないと語った。
Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11 EQ Performance, leads Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 EQ Performance
Charles Coates / Motorsport Images
F1オーストリアGP終盤、メルセデスはバルテリ・ボッタスが首位を走行。ルイス・ハミルトンは2番手を走行した。
ハミルトンは、アレクサンダー・アルボン(レッドブル)との接触により、5秒のタイム加算ペナルティを受けていたため、後続とのギャップを作ろうとペースを上げていた。
しかし、レースラスト3周となる69周目、ボッタスのラップタイムはファステストを更新した前の周よりも2.5秒ほど遅い1分10秒046にペースダウン。ハミルトンはボッタスに詰まる形となってしまう。メルセデスはハミルトンを前に出し、十分なギャップを作れるよう、ボッタスにチームオーダーも出さなかった。
ボッタスはラップタイムが落ちた理由について、ファステストラップのボーナスポイント獲得を狙って最後の準備をしていたことや、他車のトラブルにより黄旗が出ていた影響もあったと振り返った。
「レースをリードしている時は、リスクを最小限に抑えたい」
「そして言うまでもなく、ダブルイエローが出されている時はスローダウンする必要がある。少なくとも0.5秒、理想的にはもっと遅くしなくちゃいけない。僕はそうしたんだ」
「縁石を使うことはできなかったけど、制限の範囲内でファステストラップ更新に挑戦する機会があることも認識していた。だから僕はバッテリーを充電してたんだ」
最終的に4番手のランド・ノリス(マクラーレン)と4.8秒前でフィニッシュしたハミルトンは、ペナルティの結果4位に降着。表彰台を逃すことになった。
しかしハミルトンは、ボッタスが故意に減速したわけではないと信頼していると語った。
「正直に行って、僕たちはここ数年、とても緊密に協力してきたから、他の多くの人たちよりもバルテリのことをよく知っている。そんなこと(ボッタスによるハミルトンの妨害)は考えてもいないし、彼がそんなことをすると考えたこともない」
「彼は純粋なレーサーであり、純粋に勝ちたいと考えているんだ。あえて言う必要なんてないけれど、彼が言ったことを僕は信じている」
こうした憶測が流れるのは、予選の出来事も無関係ではないだろう。Q3の最終アタックで前を走っていたボッタスがコースオフしたことにより、真後ろを走っていたハミルトンが黄旗無視の3グリッド降格ペナルティを受けたのだ。
一度はペナルティなしの裁定が下ったものの、レッドブルが抗議し、決勝直前に判定が覆っている。
ボッタスは、週末に不運な状況があったことは認めたが、ハミルトンとの間に緊張はないと強調した。
「事件や不運な出来事もある。F1では多くのことが起こりうるし、思い通りに行かないときもある」
「それに僕たちはあらゆることを報告し、非常にオープンに話し合った。僕は、レースを僕の視点やルイスの視点、そしてチームの視点から振り返った。そして、僕は緊張がないと思っている」
「ルイスはこのスポーツにおいて経験豊富だ。だから彼は、どんなことが起きる可能性があるか知っている。だから緊迫した関係にはない。だけど、最終的にチームの結果は良かった」
「言うまでもなく、もっと良かった可能性はある。しかし、僕たちはコンストラクターズランキングをリードしていて、僕はレースに勝てた。もっと悪い結果になっていたかもしれないんだ」
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