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レースを完璧に支配したボッタス。”大きな蜂”が唯一の敵だった?

バルテリ・ボッタスは、F1ロシアGPのスタート直後にヘルメットに巨大な蜂が当たったことで、1周目にルイス・ハミルトンをパスするチャンスを逃してしまったと明かした。

Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11, Max Verstappen, Red Bull Racing RB16 and Daniel Ricciardo, Renault F1 Team R.S.20 at the start of the race

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 F1第10戦ロシアGPで優勝したメルセデスのバルテリ・ボッタスは、スタート直後にチームメイトのルイス・ハミルトンをオーバーテイクするチャンスがあったものの、ヘルメットに巨大な虫があたったことで気が散ってしまい、そのチャンスを逃してしまったと明かした。

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 3番グリッドからスタートしたボッタスは、良い蹴り出しを見せマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を交わすと、ポールポジションからスタートしたハミルトンの背後につき、ターン2に向けて加速した。

 ターン2へのブレーキングでハミルトンと横並びになったボッタス。アウト側から回り込んでオーバーテイクしようとしたものの深く突っ込みすぎてしまい、ターン2でハミルトンを抜くことはできなかった。

 彼は、大きな虫がバイザーにぶつかり、気が散ってしまったと語った。

「言うまでもなく、僕はトライした」

「スタートが最初のチャンスになることは分かっていた。実際には、ブレーキング中に大きい蜂みたいなものがバイザーに当たって、少し妥協してしまったんだ」

「ブレーキングのタイミングが分からなくて、そのせいで深く突っ込みすぎてしまった」

 トップ浮上のチャンスを逃したボッタス。しかしハミルトンはレコノサンスラップ中のスタート練習違反で計10秒のタイム加算ペナルティが科され、最初のピットストップでこれを消化したことでボッタスが優位な立場に立った。

「長いレースになることは分かっていたし、僕はミディアムタイヤを履いていたからチャンスはあった。ルイスがペナルティを受けて、クリーンエアになってからはペースがすごく良くて、全てをコントロールすることができたんだ」

 ハミルトンはこのレース唯一のピットストップをした際に10秒静止しペナルティを消化。一時はポイント圏外まで後退したが、3位まで挽回しロスを最小限に抑えることができた。

 レース後、明らかに落胆していたハミルトンはなぜ自分が間違った位置でスタート練習をしたのかについて、コメントを避けた。

「今日は最高の日ではなかった。それはそれ。仕方ない」

 そう語ったハミルトンは、スタート練習について訊かれると「それは重要じゃない。今は終わったことだ。前に進むんだ」と答えた。

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