ルノーもマクラーレンも抜けない……不可解なペース不足で5位。ボッタスが当時の状況語る
F1イタリアGPで5位に終わったバルテリ・ボッタスは、レース中のアンダーステアが酷く、「誰もオーバーテイクできない」ように感じたと語った。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
F1第8戦イタリアGPはアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーがF1初優勝を飾り歓喜の渦に包まれたが、一方で王者メルセデスにとっては歯がゆいレースとなった。ルイス・ハミルトンはレース序盤にトップを独走しながらも、ピットレーンが閉鎖されている時にピットインしてしまい、10秒のストップ&ゴーペナルティを受けたことで全ての歯車が狂った。そしてバルテリ・ボッタスは、スタート直後に順位を落として以降ペースが上がらず、表彰台争いにも絡めないまま5位でフィニッシュした。
2番グリッドからスタートしたボッタスのオープニングラップは特に奇妙だった。ボッタスはスタートの蹴り出しが悪く、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)の先行を許してターン1へ。その後第2シケインでランド・ノリス(マクラーレン)にオーバーテイクされると、レズモからの立ち上がりでセルジオ・ペレス(レーシングポイント)、アスカリシケインへの進入でダニエル・リカルド(ルノー)に交わされるなど、オープニングラップだけで次々と順位を落とし、6番手まで後退した。
当初ボッタスは無線で「パンクか何かが起こった」と訴えていたが、チームは「タイヤの内圧は問題ない。フロントウイングも大丈夫だ」と返答していた。
レース後、ボッタスは当時の状況を次のように説明した。
「さっきミーティングをしたところだけど、マシンの側で分かったことは何もない。それがわかるのは後になるだろう」
「僕の側から言えば、2回接触があった。ターン2で1回、ターン5(第2シケイン)でもう少し大きいのを1回した。そしてターン6からターン7(レズモ)ではアンダーステアが大きく、パンクをしたように感じた」
「だからターン8(アスカリシケイン)に向けてのストレートでは、早めにアクセルを離した。でもその後は元に戻って問題なかったんだ。タイヤが何かを拾っていたのか、接触の時にマシンに何かが起きたのかは分からないけど、すごく変な感じだった。とても混乱していたよ」
そう語ったボッタス。2周目以降は大きくペースを落とすことはなかったものの、本来であればペースで勝るはずのルノー勢、マクラーレン勢を攻略することができないまま、フィニッシュを迎えることとなってしまった。
「レース中のフィーリングはあまり良くなかった」とボッタス。
「レズモやパラボリカといったコーナーではアンダーステアが出ると同時にスライドもしていた。コーナーで前を行くマシンについていくことができなかったんだ。ここは基本的に右コーナーばかりだけど、もしマシンが右に曲がってくれないとしたら……理想的ではないよね。また後で皆さんにお伝えできることがあるかもしれないけど、今はよく分からない。本当に奇妙な感じだ」
今回のレースからエンジンモードに関する規制が施行され、予選と決勝を同じエンジンモードで走ることが義務付けられた。このレギュレーションと今回の苦戦が関係しているのかと尋ねられたボッタスは、こう返した。
「確かに、新しいレギュレーションの影響もあると思う。皆が一定のモードで走っているから、オーバーテイクが少なくなっているのかもしれない。モンツァではただでさえ、ウイングが小さいことからDRSの影響がかなり小さい」
「ただ、今日はどんなマシンとバトルしていてもオーバーテイクはできないと感じた」
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