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ボッタスへの”チームオーダー”は「素晴らしくなかったけど、必要だった」

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ボッタスへの”チームオーダー”は「素晴らしくなかったけど、必要だった」
執筆:
協力: Scott Mitchell
2019/09/23 8:07

メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、シンガポールGPの決勝レース中、バルテリ・ボッタスに対してルイス・ハミルトンをアンダーカットしないよう指示したのは、気分の悪いことだったと認めた。

 メルセデスF1チームのトト・ウルフ代表は、シンガポールGPの決勝レース中にバルテリ・ボッタスに対して、ルイス・ハミルトンをアンダーカットしないよう指示することは、気分が悪いことだったと認めた。

 2019年のF1シンガポールGPは、メルセデスにとっては厳しいレースとなった。ハミルトンをもってしても4位が精一杯。今季2度目の”表彰台ゼロ”という結果となったのだ。

 しかもふたりのドライバーのピットストップのタイミングを巡って、チームを悩ませることになった。

 ふたりのドライバーのうち、先にピットストップを行ったのはボッタスだった。チームはこれにより、フェラーリに先行するための方法を探ろうとしたのだ。しかしその一方で、ハミルトンのピットストップを遅らせたことで、ボッタスの方が先行してしまうという可能性が生じてしまった。

 ハミルトンがピットストップを行う直前、メルセデスのストラテジスト(戦略家)であるジェームズ・ボウルズはボッタスに対して、ペースを数秒落とし、後方から迫るアレクサンダー・アルボン(レッドブル)を抑えるように指示を出した。これによりふたりのドライバーを、ハミルトンの前に出させないようにしたのだ。

 ウルフ代表曰く、ボッタスにそれを伝えるという決断は簡単なモノではなかったと認めたが、アンダーカットの効果が強力であったため、選択の余地はなかったと語る。

「我々がその時行ったのは、素晴らしい指示ではなかった。しかし、アンダーカットの効果は、我々が予想したよりもずっと強力だった」

 そうウルフ代表は語る。

「フェラーリも、セバスチャン(ベッテル)を先にピットインさせたことで、ドライバーの順位を入れ替えたいと思っていたわけではないと思う。そして我々は、勝利を守るためにルイスをステイアウトさせることで、彼のポジションを危険に晒したのだ」

「ルイスは(そのまま何も策を講じなければ)アルボンの後ろでコースに戻ることになっただろう。それが、バルテリにアルボンを抑えさせた理由だ。そのため、チーム全体の結果は、バルテリがそうしなかった場合には、より悪化していただろう。我々は彼に、そのポジションを借りたんだ」

 ボッタスは、ハミルトンを抜かさないために後退するのは不自然だと感じていたことを認めた。

 その指示を受けた際、失望したかどうかと尋ねられたボッタスは、motorsport.comに対して次のように語った。

「その時点で理解していた。我々には、従うべき特定のルールがあるからだ」

「ピットストップの前には、予選で前に出た方、そしてピットストップの直前にまだ先行している方のドライバーが、常に優先される。そして早くピットに入るか、ピットストップを遅らせるかを選択できるんだ。彼は長く走ることを選択し、後ろに戻ることになってしまった。そしてもし僕が全力を尽くしてルイスを打ち負かそうとしたならば、アルボンも先行しただろう」

「だからその点については、チームの立場を完全に理解している。逆の立場でも、彼は同じことをしたはずだ。逆の立場でも同じであることを確認するし、そうなると信じている」

 ボッタスは、さらに付け加えた。

「外から見れば、かなり悪いことのように見えるだろう。そして僕の側からその状況にいること、そして減速してチームメイトをオーバーテイクしないということは、完全に本能に反している。でも、それを議論するのは意味のないことだ」

「しかしそのルールはそこにある。このチームにどのくらいの間あるのかは分からないけどね。少なくとも、僕が加わって以来、常にそこにあったんだ。でもそれは僕らふたりともに平等だ。ルイスのためのモノではない。だから、大丈夫だよ」

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イベント 第15戦シンガポールGP
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執筆者 Jonathan Noble