ボッタス、もしメルセデスのシート喪失なら「F1に残る選択肢を考えるけど……今は集中するだけ」
バルテリ・ボッタスは、仮にメルセデスの2022年シートを失った場合、F1参戦を続けるために別の選択肢を検討すると語った。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
メルセデスは7月3日(土曜)に、ルイス・ハミルトンと2年契約を結んだことを発表。2023年までともにF1を戦うことを明らかにした。
これにより、メルセデスは残る1シートに座るドライバーの選定に入ると見られるが、現在チームに在籍しているバルテリ・ボッタスと、ウイリアムズとの契約が今季限りで切れるジョージ・ラッセルが候補になると見られている。
メルセデスの育成ドライバーであるラッセルは、ハミルトンの代役として昨年のサクヒールGPに出場。ピットミスやパンクにより後退したものの、ボッタスを上回るパフォーマンスを見せ、鮮烈な印象を与えた。また、今回のオーストリアGPではウイリアムズのマシンでQ3進出を果たすなど、優れたパフォーマンスを発揮している。それだけに、ボッタスのシートが危機に瀕していると考える者も多い。
ボッタスは、メルセデスがハミルトンと契約を延長したことについて「当然のこと」だとした上で、まもなく自分の番が来て、交渉が始まるだろうと考えていると話した。
「今、気がついたんだけど、もう7月に入っていて、8月の休みまでは、今回を除いてあと2レースしかないんだ」
「だから、近いうちに(そのことについて)議論しなければならないと思う。でも、今日や明日ではない」
ボッタスは仮にメルセデスのシートを失ったとしても、F1のグリッドに残りたいと考えているが、その選択肢は限られている。来季はレギュレーションが変更されることもあって体制を変えるチームは多くない。来季のシートに未確定なのは、レッドブルやアルファタウリ、ウイリアムズだけのようだ。
こうした現状を踏まえると、レッドブルおよびアルファタウリにボッタスが入る余地はあまりないだろう。つまり、この3チームの中で現実的な選択肢はウイリアムズだけだと言える。
ボッタスは、来季のウイリアムズ移籍といった選択肢も考慮しているかとmotorsport.comに尋ねられると、必要に応じて代替手段を検討していくだけだと答えた。
「もちろん、僕はチーム(メルセデス)から理解を得たいと思っている。計画はどうなっているか、もう一台のクルマにどのドライバーを乗せるのかといった点でね」
「ルイスは確定していて、もう一人はまだフリーだ。だからチーム側もそれを決める必要があるし、僕もその議論をしなければならない」
「でも、自分にはまだ何年も何年も残っているという気持ちもある。僕はレースを楽しみ、レースを愛し、F1を愛している。だから今後数年間、別のカテゴリーや別のスポーツをやるつもりは全く無い」
「もし僕がメルセデスに残れないということになれば、もちろん他の選択肢を検討するだろう。でもそれは今、僕が考える必要があることじゃない」
「僕は良いマネジメントチームを持っているけど、彼らはまだ何も言ってこない。彼らが誰かと連絡を取っているかどうかは分からないけど、チームとしても僕個人としても、今この瞬間に集中して最高のパフォーマンスを発揮することがいかに重要であるかを知っているんだ」
「そして、もうすぐその時が来る。どの日か、どの週かはまだ分からない。でもすべての選択肢と状況を総合的に見て、そう思う。でも今は、明日(オーストリアGP決勝)のことに集中している」
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