F1マネージングディレクターのロス・ブラウン、2022年限りで退任へ。技術部門トップも来夏限りを予定
F1マネージングディレクターであるロス・ブラウンの2022年限りでの退任と、チーフテクニカルオフィサーを務めるパット・シモンズの来年夏限りでの退任が明らかとなった。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
現在、F1でモータースポーツ部門のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンが2022年限りで退任すること、またF1のチーフテクニカルオフィサーであるパット・シモンズが2022年夏に退任することが分かった。
このニュースは、F1が発行した将来の組織内の展望に関する最新の文書によって明らかになった。
ブラウンについては彼が現在の役割を離れることが”予期”されたと示されており、いつ彼が離脱することになるかについてはまだ最終決定していないようだ。
ブラウンは2013年にメルセデスを離れ、一時はF1からも離れていたが、2017年に同職へと就任した。
彼の主な責任は、基本的にテクニカル&スポーティングレギュレーションの変更の監督だ。その集大成である新テクニカルレギュレーションは、来シーズンから導入され、スプリント予選レースなどの新たな仕組みもすでに導入されている。
マネージングディレクターを辞したあと、彼がF1内部で名誉職やコンサル役を継続するかどうか、加えてマネージングディレクターの後任が誰になるかは、現在のところ分かっていない。
そのブラウンが、2017年のマネージングディレクター就任後にF1の技術部門トップとして招いたのがパット・シモンズだ。
Ross Brawn, Managing Director of Motorsports, and Stefano Domenicali, CEO, Formula 1
Photo by: Charles Coates / Motorsport Images
彼は2022年導入の新レギュレーション策定に力を注ぎ、さらに2026年に予定されるパワーユニットの新規則も合意が近いとされている。その結果、シモンズは身を引く決意を固めたようだ。
これと並行して、シモンズのもとで働いていたF1の技術チームのメンバーが、FIAへと移籍することが予定されている。これはルールの策定プロセスと、プロモーション組織を分離させるという、EUからの要求に応えるものだ。
コンプライアンス違反といった示唆があったわけではないが、この組織変更によって、責任の分離がより明確になる。
ただ一部のチームからは、FIAの責任であるルール形成においてF1が深く関わっていることに対し、懸念を示す声も挙がっている。
シモンズはこれまで15名ほどのエンジニアを集めたチームを編成していたが、それらのほとんどが元F1チームのシニアメンバーだ。ルール策定の間、彼らはエアロダイナミクスから新燃料まで、様々な領域の研究に携わってきた。
このチームは、エアロダイナミクスの責任者であったジェイソン・サマービルを含めて大部分がFIAに雇用されることになり、シングルシーター部門のニコラス・トンバジスの元で働くことになる。
なお車両パフォーマンス部門長のクレイグ・ウィルソンなどは、新サーキット設計に加え、車両の技術パッケージにも関わる重要な役割を負っているため、F1に残ることになるようだ。
さらにF1はより広範な改革の一環として、これまでのロンドン本部のいくつかの部門を、隣接するケント州のビギン・ヒルへと移す予定だ。
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