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2022年F1新レギュレーション、わざと乱気流を悪化させ、後方のマシンを”妨害”するチームもある?

F1のマネージングディレクターであるロス・ブラウンは、各チームが故意に後方乱気流を作り出し、ライバルが近づくのを難しくする方法を追求することはないだろうと語る。

Valtteri Bottas, Alfa Romeo C42

写真:: Davide Cavazza

 新しいテクニカルレギュレーションが導入される2022年のF1。F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、各チームがこの新レギュレーションが目指したところと反し、マシンの後方に故意に乱気流を生み出し、ライバルのマシンが近づくことを”妨害”するようなことを考えることはないだろうと考えている。

 新レギュレーションの最大の目的は、マシン同士が接近して走りやすくし、激しいバトルやオーバーテイクを増やすことにある。そのため2022年のF1マシンは、細かい空力デバイスを排除し、ダウンフォースの大部分をフロアに取り付けられたヴェンチュリ・トンネルによるグラウンド・エフェクト効果で生み出す形となった。これにより、マシンの後方には乱気流を生み出しにくく、さらにマシンは乱気流の影響を受けにくくすることが目指されている。その結果、どんな状況でも安定してダウンフォースを手にできるようになると考えられている。

 しかし理論的には、各チームの空力開発担当者がマシンの後方に積極的に乱気流を発生させ、ライバルが近づくことを難しくしようと考えることもできる。

 ブラウンはチームが意図的にそういうことを目指すことはないだろうと確信しているものの、マシンをより速くするための空力開発が進んでいくと、後方乱気流が増える可能性があること認めた。

「前を行くマシンに接近しにくいという状況は、パフォーマンスを追求する上での、偶発的な結果になると思う」

 ブラウンはmotorsport.comに対してそう語った。

「後方乱気流に意図的にダメージを与えて、後方のマシンが近付いてこないようにしたチームはないと思う。そのための十分な時間、十分なリソースはないはずだ。とにかく、ラップタイムを速くすることを追求する必要がある。だから私の見解では、そういうことは決して起こらないと思う」

「パフォーマンスを追求した結果、接近するという面では大成功だと言えない状況を目にすることもあるかもしれない。しかし、それでも以前よりははるかに良くなっていると思う。以前のマシンは、その点ではひどかったからね」

「したがって、予想よりも5%悪かったとしても、以前のマシンよりもはるかに接近しやすくなっているはずだ。そしてこれまで言ってきたように、我々はそれをさらに進化させていく」

 ブラウンの下で空力レギュレーションを開発したジェイソン・サマービルも、チームは後方乱気流を積極的に活用しようとする可能性があることは認めるものの、そういうことはあまり起きないだろうとも語った。

「我々はそのことについて、時折推測した」

 そうサマービルは語る。

「最近トップチームのひとつと話し、彼らの後方乱気流がどのようになっているかを尋ねた。その時の調査の結果は、我々が過去4年間かけて深く理解することに費やしたモノと同じだった」

「チームは明らかに、パフォーマンスを最優先している。しかし彼らの仕事ぶりを見ると、現行のマシン(2021年までのマシン)ほど後方乱気流を悪化させていない。それは喜ばしいことだ」

「開発の後、少しノイズが発生することは分かっている。しかし我々が受け取ったフィードバックからすれば、彼らが見つけた自然な開発とパフォーマンスは、乱流の質に関していえば、我々が目指してきた目標を裏付けてくれる」

「まだ分かっていないのは、マシンがどれほど敏感なのかということだ。しかしそれでも、チームが取り組んできたことが我々が設定した目標に一致しているという兆候は、ポジティブなものだ」

 FIAのシングルシーター部門の責任者であるニコラス・トンバジスも、各チームは自分たちのマシンを速く走らせることに専念するはずだと確信している。

「各チームの空力開発担当者は、ライバルと比較して、常に自分たちのマシンから最高のパフォーマンスを発揮することを目指して努力するはずだ」

 そうトンバジスは語る。

「風洞実験やCFDで開発が行なわれる形、そして予選やその他のタイミングで乱流を受けない状況でマシンを走らせることができるという事実を考えれば、後方のマシンの走りを妨害するためだけに、マシンをデザインするのは現実的ではない」

「それでも、自分たちのマシンが可能な限り速いことを確実にする必要があるし、他のマシンに近づかれないようになることを願うはずだ」

「我々は、彼らがそのような開発の進め方をしたとしても、主要な目的の範囲内に保たれると思っている。乱気流が多少は悪くなるかもしれないが、大規模ではないことを願っている」

 
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