F1メカ解説:サンパウロGPピットレーン直送便
今シーズンも残り2戦。各チームはもうアップデートをほとんど持ち込んでいないが、ピットレーンでは各マシンの細かい部分を観察することができた。
写真:: Giorgio Piola
ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】
Analysis provided by Giorgio Piola
Mercedes W13 technical detail
Photo by: Giorgio Piola
メルセデスは、リヤブレーキダクトの上部に取り付けられたフィンに、細かなスリットを複数追加してきた。これにより、非常に小さいとはいえ、明らかに気流に影響を与えるはずだ。
Mercedes W13 front wings detail
Photo by: Giorgio Piola
ガレージの外に展示されていたメルセデスのフロントウイング。これは、メキシコGPで初めて使われた新仕様であり、複雑な3D形状となった翼端板が特徴だ。初めて持ち込まれたアメリカGPで物議を醸したギャップセパレータが存在していない。
Mercedes W13 rear wing detail
Photo by: Giorgio Piola
フェアリングが取り外された状態のメルセデスW13のDRSポッド。内部のブラケットやアクチュエーターなど、メカニズムをしっかりと観察することができる。
Ferrari F1-75 nose detail
Photo by: Giorgio Piola
フェラーリのノーズコーン。下のノーズは、フロントウイングとバニティパネルが取り付けられていない状態だ。ノーズの外皮の下をしっかりと観察できる。
Aston Martin AMR22 nose and front wing detail
Photo by: Uncredited
アストンマーチンAMR22のノーズとフロントウイングを上方から見られる1枚。ウイングのフラップ上2枚は実に薄くなっているのが、サンパウロGP仕様の特徴だ。
Williams FW44 nose and front wing detail
Photo by: Uncredited
ウイリアムズはアストンマーチンとは対照的に、フラップもかなり大きなモノが取り付けられている。フロア下でダウンフォースを獲得できていないため、ウイングに頼らざるを得ない証なのかもしれない。
Alfa Romeo Racing C42 nose and front wing detail
Photo by: Uncredited
アルファロメオはまた異なり、フラップの上から2枚目が薄くなっている。
Haas VF-22 detail
Photo by: Uncredited
ハースのサイドポンツーンの空力パーツ。通常なら外からしか見ることができない冷却用のルーバーを、内部から見ることができる。
AlphaTauri AT03 brake drum detail
Photo by: Uncredited
アルファタウリAT03のリヤブレーキカバーの下には、ディスクフェアリングと、キャリパーの周囲に冷却用の空気を供給する配管を見ることができる。
AlphaTauri AT03 brake drum detail
Photo by: Uncredited
アルファタウリのフロントのブレーキアッセンブリー。ドラムも、ディスクを覆う内部のフェアリングも取り付けられていない状態だ。
AlphaTauri AT03 rear detail
Photo by: Uncredited
アルファタウリのリヤウイングは、翼端板とメインプレーンやフラップとの接続部が急激に曲げられている。これにより、メインプレーンとフラップの前面投影面積を広げ、多くのダウンフォースを獲得しようとしているようだ。
Red Bull Racing RB18 brake drum detail
Photo by: Uncredited
このレッドブルのリヤウイングの上端角の形状と比較すると、アルファタウリの同じ部分がどれだけ鋭角かが分かるだろう。
Mercedes W13 nose and front wing detail
Photo by: Uncredited
メルセデスは2023年シーズンに向けたと思われるテストを行なってきた。そのため、複数の種類のフロントウイングを持ち込んでいる。
Ferrari F1-75 rear detail
Photo by: Uncredited
フェラーリのリヤエンド。ディフューザーのウォール、リヤブレーキダクトのウイングレット、そしてビームウイングなどを観察できる。
Ferrari F1-75 detail
Photo by: Uncredited
フェラーリのフロアの前端。2段形状になったベンチュリ・トンネルの入口やその後方のスロープ部などを確認できる。
McLaren MCL36 front wing detail
Photo by: Uncredited
マクラーレンのフロントウイング翼端板を側面から。その下部を見ると、3枚のフラップがいかに細くなって翼端板と接続しているのがよく分かる。
Alpine A522 front wing detail
Photo by: Uncredited
アルピーヌのフロントウイングは、メインプレーンとフラップの大きさがほぼ均一である。しかし翼端板との接続部を見ると、そのその前後長に差がつけられている。またフラップ同士を繋ぐセパレータやガーニーフラップなどを見ると、気流が外に向けられているのがよく分かる。
Aston Martin AMR22
Photo by: Giorgio Piola
アストンマーチンは、サイドポンツーン上とエンジンカウルに、チームとしては最大面積のクーリングパネルを取り付けてきた。
Mercedes W13 floor detail
Photo by: Giorgio Piola
アメリカGPでメルセデスが投入した新しいフロア。エッジウイングのデザインが変更されている。
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