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元ルノーF1代表のブリアトーレが新型コロナ感染で入院。“深刻な状態”との報道も

元ルノーF1のチーム代表であるフラビオ・ブリアトーレは、新型コロナウイルスで陽性と診断され、イタリアの病院に入院しているようだ。

Flavio Briatore

写真:: Andrew Hone / Motorsport Images

 かつてベネトンやルノーでチーム代表を務めたフラビオ・ブリアトーレは現在、新型コロナウイルスに感染し、その合併症の影響でイタリア・ミラノのサン・ラファエレ病院に搬送されたとイタリア各紙が報じている。

 ブリアトーレの病状については公式な声明こそ発表されていないが、イタリアの著名な週刊誌であるレスプレッソ紙によれば、彼は集中治療こそ受けていないが深刻な病状だという。

 ブリアトーレの新型コロナウイルス感染の裏では、彼が経営するクラブを巡って論争が巻き起こっている。彼はイタリアのリゾート地であるポルト・チェルボに『ビリオネア(億万長者)』という名のクラブを所有しているが、ここが新型コロナウイルス感染の温床、いわゆる“クラスター”となっているのだ。

 最近の検査では同クラブの約60人のスタッフが新型コロナウイルス陽性と診断されたが、ブリアトーレはサッカーチーム、ボローニャの監督であるシニシャ・ミハイロビッチとサッカーの親善試合に参加しており、ミハイロビッチも新型コロナウイルス陽性反応が出ている。

 イタリア当局がクラスターとなる可能性の高いナイトクラブの閉鎖に力を入れている中、ブリアトーレはこのような動きに怒りをあらわにしていた。彼は先日、フェイスブックに次のように投稿していた。

「人生で何も成し遂げたことのないような人たちによって経済が殺されているのを見て、私は泣いている」

 ブリアトーレはベネトン時代の1994年、1995年にはミハエル・シューマッハーをタイトルに導き、2005年、2006年にもフェルナンド・アロンソの連覇に貢献した。その後は2008年シンガポールGPのいわゆる“クラッシュゲート”に関与したとして有罪判決を受け、F1から追放された。追放処分は後に覆ったものの、それ以降彼はF1に復帰する意志はなく、上記のクラブやレストランの経営に専念している。

 

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