元ルノー代表、離脱のアロンソに忠告していた「マクラーレンには“操り人形”がいる」
フラビオ・ブリアトーレは、フェルナンド・アロンソが2007年にマクラーレンに移籍する際、彼に忠告をしていたと語った。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
ルノーのチーム代表として、フェルナンド・アロンソと共に2度のワールドチャンピオンに輝いたフラビオ・ブリアトーレ。当時アロンソのマネージャーでもあった彼は、F1の公式ポッドキャスト番組である『Beyond the Grid』の中で、アロンソの移籍劇について語った。
アロンソはルノーで2005年、2006年とドライバーズチャンピオンに輝いた後、2007年にマクラーレンに移籍した。チームメイトは監督ロン・デニスの“秘蔵っ子”であるルイス・ハミルトン。当時新人だったハミルトンが驚異的な速さを見せてアロンソの立場を脅かしたということもあり、ふたりの関係は悪化。アロンソは1年でマクラーレンを離れ、古巣ルノーに戻ることとなった。
ブリアトーレは、当時からアロンソの移籍について懐疑的であったという。
「彼はマクラーレンに移籍したが、シューミー(ミハエル・シューマッハー)の後釜としてフェラーリに行かなかったので、私としては不満だった」
「私は彼にこう言っていた。『あいつらにはルイス・ハミルトンという新人がいる。そいつはロン・デニスの操り人形だ。君はロン・デニスに守られている男と戦うことになるんだ』とね」
ブリアトーレは、アロンソにはそういった政治を克服するのに十分な速さがあると感じていた。しかし、ハミルトンの見せた速さはデニスですら予想外のものだったはずだと語った。
「重要なのは、ロン・デニスも含めて誰もルイス・ハミルトンの速さを理解していなかったということだ」
「もしロン・デニスがハミルトンがこれだけ速いドライバーだと分かっていたら、フェルナンドにあれほどの大金を積む必要がないだろう。とても速いドライバーがチームにひとりいるのに、なぜもうひとり必要なんだ?」
最終的にアロンソとロン・デニスの関係は1年で崩壊することとなるが、ブリアトーレはそれについて干渉しなかったと述べた。
「ロン・デニスは何でも自分主導でやっていた。だから私はそれをただ見ていただけだ」
「私は何が起こっていたのかを見ていた。シーズンの中で2度、ハミルトンの方が先にタイヤ交換をしているのを見るだけで、何が起こっているのか理解するには十分だった。フェルナンドの事は分かっているからね……」
2018年シーズンを最後にF1から離れているアロンソだが、2021年以降のF1復帰を諦めていない。ブリアトーレは、彼がトップチームのシートを得られれば、間違いなく成功を収めることができるだろうと語った。
「100%(活躍できる)、100%だ。(シートを獲得できるかは)どうなるか分からない。多くの契約がオフに切れるからね」
「レースに出れば50%の確率で勝てるようなチームに、フェルナンドが加入するのを見たい。そんなチームはそう多くはないが、メルセデス、フェラーリ、レッドブルといったところだろうか」
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