F1の年間レース数増加にマクラーレンCEO「一部の開催地は持ち回りにすべき」
マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、F1が将来的にローテーション形式のカレンダーを採用することを熱望しており、それによりいくつかのレースがより持続可能なものになるかもしれないと考えている。
世界では未だ新型コロナウイルスのパンデミックが続いている中、F1は2021年に史上最多の23レースを開催する計画となっている。現在のカレンダーでは後半戦にトリプルヘッダー(3週連続開催)が3度もあり、チームからは懸念の声も上がっている。
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは先月、F1は将来的に年間の開催レース数を減らす可能性があると語り、一部のイベントが持ち回りでの開催となる可能性を示唆していた。
マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンはそのローテーション形式のプランを支持しており、レース数を減らすことはチームの負担を軽減するだけでなく、それぞれのイベントの価値を高めることにもつながると語った。
「最終的にはいくつかのレースをローテーションするという結論に行き着きたい」とブラウンは言う。
「グランプリを開催したいと思っている国があるなら、それは素晴らしいことだ。レースを開催する国が多ければ多いほど良いと思う」
「そう言っても、スケジュールの規模についてふたつのことを考慮しなければいけないと思う。まずひとつ目は人手について。今は非常に過酷なスケジュールになっている」
「そしてもうひとつはレースの希少性についてだ。NFL(アメリカンフットボールのプロリーグ)では確かレギュラーシーズンが16試合ほどで、プレイオフも3、4試合ほどだ。オリンピックなんかは4年に一度だし、(サッカーの)ワールドカップだってそうだ」
「いくつかのグランプリは年を追うごとに力を弱めている。だから毎年のイベントにせず、例えば2年に1度のイベントにすれば、力尽きることなく持続可能なものになっていくのではないだろうか?」
ブラウンは具体例として、シーズンの4分の3のイベントを常設イベントとし、残りをローテーション形式で回していくことを提案した。
「年間20レースを開催するというのが理想だろう」とブラウン。
「全体で25のマーケットがあれば、そのうち15は固定のイベントになっているかもしれない。商業的な関係があるからだ。様々な利害関係者とのバランスを取らないといけないし、納得のいくものにしなければならない」
「25のマーケットがあり、その内15は主要なグランプリ(毎年開催)、そしてその他の10のグランプリからは、5つを開催して、残り5つは翌年に開催……そんな日が来てほしいと思っている」
「そうすれば人々も『2年に1度しかやらないなら、来年のレースは見逃せないな』と思うようになり、持続可能性が高まる開催地も出てくるだろう」
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