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アルゼンチン、1998年以来のグランプリ開催に向けF1上層部と会談へ。サーキット改修工事の前倒しで本気度アピール?

1998年以来のF1開催を目指すアルゼンチンの代表団がマイアミGPを訪問。F1の幹部と会談する予定だ。

Foto Autódromo Buenos Aires

Foto Autódromo Buenos Aires

 アルゼンチンがF1開催復帰に向けた動きを見せている。代表団が5月のF1マイアミGPを訪れ、F1幹部と会談するとともに、ブエノスアイレスにあるサーキットの改修進捗状況を共有する予定だ。

 アルゼンチンのモータースポーツ発祥の地であるオスカル・イ・フアン・ガルベス・サーキットは、来年MotoGPを開催するために現在改修工事が進められている。同時に、F1開催の合意を目指した交渉も進められている。

 ブエノスアイレス市政府の代表団は、地元のプロモーターであるGrupo OSDとともにマイアミGPを訪問し、F1の商業権を保有するリバティ・メディアの幹部と会談を行なう予定だ。

 今回の会談の目的は、昨年のマイアミGPでF1関係者に初めてF1復帰に向けたプロジェクトが紹介されて以来、達成された進捗状況を発表することである。

「我々は、彼らが求めているすべての要件を満たしている。形式的な側面から技術面、運営面に至るまでだ。リバティから特に推奨されたアドバイザリーグループであるティルケと連携しながら進めている」

 ブエノスアイレスのスポーツ長官ファビアン・トゥルネスはそうMotorsport.comに語った。

「最初の会合は1年前、マイアミで行なわれた。それ以降、大きな進展があり、我々が約束したステップを実行してきたことが重要だ。今では具体的なものを示すことができる。サーキットはすでに建設中であり、もはや単なる構想ではない。むしろその逆だ」

 ブエノスアイレスのサーキット再開発計画は2段階で構成されている。第1段階はMotoGP向け、第2段階はF1向けで、主にレイアウトの延長が含まれており、約4.3kmのMotoGP仕様レイアウトに対し、F1仕様では1周が約5kmまで延ばされる予定だ。

 しかし現在、この工事を前倒しする検討が進められている。これはリバティ・メディアに対して、中期的にレース開催を目指すブエノスアイレスの本気度を示すため、そして2027年にカレンダーの空きが生じた場合に備えてサーキットを準備しておくためだ。

サーキットの工事の様子。12月までに完成する見込み

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「現在のF1カレンダーにあるいくつかの契約が終了に近づいていることは分かっている。すでに開催地のローテーションも起きている。そして中東の情勢という世界的な背景もあり、開催枠が生まれる可能性がある」とトゥルネスは述べた。

 バーレーンとサウジアラビアの4月開催が中止された要因となった中東の紛争が長引けば、アルゼンチンにもチャンスが生まれる可能性があるのだ。

「もちろん、そのような理由で枠が生まれるのは望ましいことではない。しかし、そうした状況であれば結果的にチャンスとなり得る。今年の終盤、カタールGPの頃にはより多くのことが分かるだろう。状況が続けば、2027年にはいくつかの日程が紛争の影響で外れる可能性があり、枠が空くかもしれない」

「F1向けのコース延長は改修の第1段階には含まれていなかった。だが先週、戦略的な観点から第2段階に回すのではなく、第1段階に組み込むべきかどうかを議論した。マイアミでの会合に向けて、完成予定であるという具体的な成果を示すためだ。この点については、マイアミを前に数日中に決定する予定だ」とトゥルネス長官は説明した。

■2028年の開催を視野

 国際情勢を別にすれば、より現実的な目標は2028年シーズンでの開催だ。

「時期を断言するのは難しい。明確なチャンスのタイミングがあれば理想的だ。個人的には、状況が変わらなければ2027年はやや難しいと見ている。ただ2028年はそれほど遠い未来には感じないし、実際かなり近い時期でもある」

 そうトゥルネス長官は言う。

1998年が最後となっているF1アルゼンチンGP

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写真: LAT Photographic

「我々はマイアミに向けて、具体的な進展を示したい。当初は構想や意図に過ぎなかったものが、今では現実となっている。もし拡張ヘアピンの建設を進めれば、実質的にフルレイアウトが完成することになる。グレード1のホモロゲーション申請もすでに行なっており、最終段階に向けてごく小さな修正を進めているところだ。着実にステップをクリアしてきている」

 フランコ・コラピントがF1に参戦していることは、F1がアルゼンチンに復帰する可能性において重要な要素となっている。2024年8月にウイリアムズでブレイクを果たし、昨年アルピーヌに移籍して以来、この若手ドライバーが生み出してきた母国ファンの関心と支持を考えると、その存在は大きな意味を持つ。

 4月26日には、コラピントがブエノスアイレスの市街地でF1カーによるデモンストレーション走行を行なう予定だ。それが成功すれば、さらに大きな後押しを得られる可能性がある。多くのファンが集まれば、F1が意思決定する上で強力なアピールポイントとなるだろう。

「当初から、フランコのデモランはマイアミ大会の前か後に予定されていた。カレンダーに空きができたことで、マイアミ前に実施する機会を得られたが、これは戦略的に我々にとって有利に働く」

「おそらく、F1向け拡張ヘアピンの建設に関する決定と、今回のフランコのイベントが組み合わさることで、パズルの最後のピースの一つになるだろう。そこに映し出されるのは、アルゼンチンにおけるF1への情熱だ」とトゥルネス長官は締めくくった。

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